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「熱中症 例年以上の警戒を」(ここに注目!)

松本 浩司  解説委員

各地で真夏日が観測され始めましたが、今年は熱中症対策が例年にも増して重要になっています。

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Q)例年以上の警戒が必要なのはコロナの影響ですね。

A)
そうです。熱中症によって多い年には1000人以上が死亡していますが、患者は暑さが急に厳しくなる始めの時期に多く発生します。身体が慣れていないうちに暑くなると発症しやすいのです。特に今年は外出自粛が長く続き、体を動かして汗をかく機会が少なくなっています。特に高齢者が熱中症にかかりやすい、とても危険な状況にあります。

Q)どうしたらよいのか?

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A)
大切なのは、今の時期に暑さに身体を少しずつ慣らしていくことです。
つまり、なるべく汗をかいて、うまく熱を放出できる身体に変えていく。
具体的には感染対策をして外に出て、密集は避けたうえで少し暑い中で活動をする。
また、夏場はシャワーだけという人もいますが、週に1~2回は熱めの風呂に入って
汗をたくさんかくことも有効と専門家は指摘します。いずれも、その際、こまめに水分を補給し、そのあと身体を十分冷ます、クールダウンすることが大切です。

さらに高齢者は部屋のなかで熱中症にかかるケースが多くなっています。暑さを感じる前にクーラーをかけ、定期的に換気もする。時間を決めて水分をこまめに摂ることを心掛ける必要があります。

Q)緊急事態宣言が解除される地域では多くの人がさまざまな活動を再開することになりますね。

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A)
解除後は要警戒です。急に暑い屋外で運動をしたりすると若い人も熱中症になる恐れがあり、十分に身体を慣らす必要があります。
去年は記録的猛暑でしたが、気象庁の長期予報では今年の夏も平年並みか平年より暑くなる可能性が高いとされています。コロナ対策とあわせて熱中症への備えを今しっかりしておくことがとても大切になっています。

(松本 浩司 解説委員)

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