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「初診からオンライン診療 どういかす?」(ここに注目!)

土屋 敏之  解説委員

▼新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、スマートフォンやパソコンで診察を受けられる「オンライン診療」や電話での診療について、国が特例として認め、初診でも受けられるようになった

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新型コロナウイルスの感染が疑われる発熱患者などを受け入れてくれる一部の医療機関に、いま多くの患者が集中しています。医師や看護師も疲弊し、救急車の受け入れもできない場合があるなど、「医療崩壊」につながりかねない状況です。
 こうした中、期待を集めているのがオンライン診療です。

▼オンライン診療をどういかそうとしている?
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 感染者の増加に伴って、他の病気のために受診した患者が院内感染したり医療従事者にも感染が広がっていますので、人と人の接触が無いオンライン診療を活用して「院内感染などを防ぐ」ことが目的です。
 ただ、電話やオンラインの診察では、得られる患者の情報が限られ、深刻な病気を見落とすリスクもあるため、これまで初診は対面診療が原則でしたが、規制緩和を求めてきた経済界などの強い声もあって、今月10日、特例的に初診からオンライン、あるいは電話での診察でもよいとする通達が出されました。

▼これで新型コロナ対策は進む?
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 例えばまず、地域のクリニックやかかりつけ医がオンラインや電話で診察して、「この患者はオンラインでの処方や自宅療養でよい」のか、あるいは「対面での高度な医療が必要か」など言わば、“入口の交通整理”の役割も期待できますので、医療崩壊を避けるために活用してほしいと思います。
 そして、私たちが利用する場合、まずかかりつけ医などに電話で問い合わせるか、厚生労働省が、オンライン診療を受けられる医療機関をネットで公表予定ですので、それも参考になると思います。持病があるのに通院をためらっていた方なども、健康を守るため役立てて欲しいと思います。

(土屋 敏之 解説委員)

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