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「新型コロナウイルス 生活費の融資 柔軟な対応を」(ここに注目!)

今井 純子  解説委員

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、一時的に生活費に困っている人が、無利子でおカネを借りられる制度の受付が、きょうから全国で始まります。今井純子解説委員

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Q)困っている方、多いですよね。

A)そうですね。この制度、対象は、
▼ こどもの学校がお休みで、仕事をやすまざるをえなくなった
▼ お客さんがいないので、しばらく休むよう言われた、というように
新型コロナウイルスの影響で、収入が突然減って、とりあえずの生活費に困っている人たちです。
もともと、所得が低い人を対象に、無利子で最大10万円を貸す制度はありました。が、政府の緊急対策で、新型コロナウイルスの影響を受けた人については、所得の要件をなくした上、20万円まで借りられる特例を設けました。一年間は返さなくてもいい仕組みです。きょうから受付開始ですが、すでに窓口には多くの相談がきているそうです。

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Q)その窓口というのは、どこですか?

A)お住いの市区町村の社会福祉協議会です。本人確認の他、収入が減ったことを示す書類などがあれば、比較的簡単な手続きで、銀行口座などにおカネが振り込まれます。事前に窓口のホームページで必要な書類を確認して用意して行くと、手続きがスムーズに進むと思います。

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Q)生活のためのおカネですから、すぐに借りられるといいですね。

A)政府は、もともと1週間程度かかっていた審査の手続きを、今回、申請から2日程度でおカネが手元にわたるよう、自治体に要請しています。ただ、報酬が現金払いなどで、収入が減っていることを証明する書類がないという人もいますし、申請が殺到した場合、対応しきれるか不安だという声も自治体からあがっています。ですが、収入が大幅に減って困っている人が多くいます。書類がなくても聞き取りで対応したり、窓口に人を増やしたりするなど、自治体は、迅速、そして、柔軟な対応をお願いしたいと思います。

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その上で、事態が長期化するようであれば、20万円では足りないかもしれません。政府も、必要な場合は、もう一段制度を拡充するなど次の対策も柔軟に検討してほしいと思います。

(今井 純子 解説委員)

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