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「2月NHK世論調査~3つの数字~」(ここに注目!)

権藤 敏範  解説委員

2月のNHKの世論調査で、安倍内閣の支持率は45%と大きな変化は見られませんでした。新型コロナウイルスへの対応などを国民はどう見ているのか。権藤敏範(ごんどう・としのり)解説委員です。

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Q)3つの数字が並んでいますが?

A)まずは64。これは、今回の調査で、新型コロナウイルスへの政府の対応を「評価する」と答えた人の割合です。「評価しない」と答えた人は30%でした。

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政府は、感染拡大を防ぐために中国・湖北省からの外国人などの入国を拒否する一方で、チャーター機を派遣して日本人やその家族を帰国させました。クルーズ船で集団感染が明らかになると、乗客と乗員全員を船内にとどめる異例の措置に踏みきりました。これには船内の人たちへの配慮が行き届いているかなど課題も出てきていますが、先週末の調査の時点では、評価につながったのかもしれません。

Q)次の67は何ですか?

A)これは、自分や家族が新型コロナウイルスに感染する「不安を感じる」と答えた人の割合です。「不安を感じない」と答えた人は29%でした。

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今後は、どこで感染したのか分からず街中で感染が広がる「市中感染」が懸念されています。政府は、水際対策の強化に加え医療体制を整える必要があるとして、感染拡大を防ぐための緊急対応策を今週中にまとめる方針です。また、中国人観光客の減少で地域経済への影響が懸念されていることから、緊急対応策には観光業をはじめ中小企業への支援策なども盛り込むことにしています。

Q)最後の18は何ですか?

A)これは、「桜を見る会」の一連の問題に対する安倍総理ら政府側の説明に「納得している」と答えた人の割合です。「納得していない」と答えた人は72%で、政権にとっては厳しい評価です。

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「桜を見る会」は、招待者数の増加や名簿の廃棄、会の前夜に行われた懇親会など論点が多岐にわたっていて、政府には説明責任が求められています。一方、野党側も、引き続き、この問題を追及しますが、新型コロナウイルスへの対応を議論する必要もあります。与野党双方にとって世論をにらみながらの難しい国会になりそうです。

(権藤 敏範 解説委員)

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