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「どうなる?通常国会~3つの数字~」(ここに注目!)

権藤 敏範  解説委員

イラスト解説・ここに注目です。きょう召集される通常国会について、権藤敏範(ごんどう・としのり)解説委員に聞きます。

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Q)イラストには3つの数字、52、3、3とありますが?
A)この3つの数字を使って今国会を展望したいと思います。
まずは52。これは、政府が国会に新たに提出する予定の法案の数で、これまでで最も少なくなります。7月には、オリンピックや東京都知事選挙が控えているため、6月中旬までの国会の会期を大幅に延長することは難しい。ですから、政府・与党は法案の数を絞り込み、「最大の景気対策」としている今年度の補正予算案や新年度予算案をはじめ、すべての法案を着実に成立させたい考えです。関係者からは、「対決法案もなく、かなりの安全運転」という指摘が出る一方で、「不安要素もある」という懸念も聞かれます。

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Q)その不安要素というのが、次の3ですか?
A)その通りです。これは、野党側が、「国政上の大問題」としている項目の数です。現職の国会議員が逮捕されたIR=統合型リゾート施設をめぐる汚職事件や「桜を見る会」、それに中東地域への自衛隊派遣の3つを中心に政府・与党を追求していく構えです。先週には、自民党の河井・前法務大臣夫妻の事務所が捜索を受けた問題も加わり、国会は冒頭から波乱含みです。政府・与党が国民の納得する答弁ができるのかはもちろんですが、立憲民主党と国民民主党の合流が難航する中で、野党側が足並みをそろえて追及できるのかも問われることになります。

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Q)3つ目も3ですか?
A)これは、安倍総理が自身3回目の衆議院の解散を打つのかどうかということです。衆議院議員の任期は折り返しをすぎており、過去の例からも、解散・総選挙はいつあってもおかしくありません。現在、与党内で有力視されているのが、パラリンピックが終わった9月以降ですが、国会での議論や経済の状況、世論の動向などを踏まえて、安倍総理がどのように判断するのか。
今国会は、衆議院の解散・総選挙をにらんだ与野党の攻防が繰り広げられることは確実ですが、内外の待ったなしの課題が山積する今だからこそ、解決に向けた骨太の議論を期待したいと思います。

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(権藤 敏範 解説委員)

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