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「臨時国会召集 与野党新布陣で論戦へ」(ここに注目!)

曽我 英弘  解説委員

臨時国会が4日召集され、与野党とも新しい布陣での論戦が始まる。

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Q)大変盛り上がっているラグビーですね。

A)内政外交、課題は山積だが、政府与党が最優先にトライを決めたいのが、先に日米首脳が合意した貿易協定。この発効に必要な国会の承認を得ることだ。
米国産牛肉や豚肉にかける関税の引き下げはTPPの水準を超えないということだが、国内農家への影響は果たしてどうなのか。懸案となっていた日本製自動車や部品への追加関税は本当に発動されずに済むのかなど、交渉にあたった茂木外務大臣を中心に丁寧な説明が求められることになる。

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Q)初入閣の閣僚は13人と第二次内閣発足後最多でしたね。

A)台風15号による千葉県の大規模停電や、関西電力幹部の金品受領問題にあたる菅原経済産業大臣、それに何かと言動が注目される小泉環境大臣ら初入閣組にとっては、国会答弁でもその力がさっそく試されることになる。

Q)安倍総理大臣もボールを抱えていますね。

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A)目指すのは憲法論議の進展だ。このため自民党は、継続審議となっている国民投票法改正案の成立にこぎつけることに特に力を入れることになる。
初入閣組が多い内閣とは対照的に、自民党役員は二階幹事長が留任するなど、政治経験や、野党との交渉力を重視した布陣となった。党を挙げて憲法改正に取り組むのが安倍総理の狙いと見られるだけに、二階氏らがどこまで応えられるか、注目だ。

Q)野党も新体制で臨む国会だ。

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A)旧民進党が分裂し、枝野代表、玉木代表、野田前総理大臣らが袂をわかってから2年。
衆参あわせて180人を超す議員が、再び国会で行動を共にすることになり、ようやく政権と対峙できるだけの体制が整った。一方で、旗振り役のリーダーばかり多くて、意思決定が遅れるようでは本末転倒、安倍政権を利するだけだ。
政府与党、野党双方にとって、真価が問われる国会になりそうだ。

(曽我 英弘 解説委員)

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