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「NHK世論調査 参院選の受け止めは?」(ここに注目!)

権藤 敏範  解説委員

先月の参議院選挙のあと、初めて行われたNHKの世論調査について、権藤解説委員です。
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Q)参議院選挙は、自民・公明の与党が、改選議席の過半数を獲得して勝利しましたが、このイラストは、戦い終えた与野党の党首が結果を分析しているというところでしょうか?
A)そうですね。
世論調査で、選挙結果の受け止めを尋ねたところ、満足している人が46%、満足していない人は45%で、ほぼ拮抗しています。
ただ、詳しく見ますと、与党支持者では、満足している人が7割を超えました。安定した基盤のもとでの政権運営を、期待している人が多いのでしょう。
また、調査では、与党支持者が、野党支持者の2倍以上にのぼり、安倍内閣の支持率も、49%に上がりました。
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Q)野党側は、どうなのですか?
A)野党支持者では7割余りが、選挙結果に満足していないと答えています。立憲民主党などが議席を伸ばしましたが、野党全体としては、政権の土台を揺るがすまでには至らなかったことも、理由として挙げられると思います。
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Q)選挙では、立憲民主党など野党4党の連携が一定の成果をあげたとされていますが、今後はどうなのですか?
A)次の衆議院選挙でも野党連携を続けたほうがよいか尋ねたところ、野党が取り込みたいとしている支持なし層では、「続けたほうがよい」という人が、25%に留まりました。こうした取り組みに理解を得られているとは言えない状況が、野党の支持率が上がらない要因の1つなのかもしれません。
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Q)投票率が低かったことは、懸念として残りますね?
A)そうですね。投票率は、48.8%と、50%を切り、過去2番目に低い水準でした。
理由を尋ねたところ、「政治への関心が低いから」が最も多く、次いで、「投票しても政治は変わらないから」になりました。
国会はきのう(5日)閉会し、与野党の本格的な論戦は、秋の臨時国会に持ち越されました。与野党には、有権者の半数以上が政治から顔をそむけている事を真摯に受け止め、その距離を縮めるような努力が求められます。
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(権藤 敏範 解説委員)

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