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「バスケ八村選手 日本初の1巡目指名へ」(ここに注目!)

小澤 正修  解説委員

NBA・アメリカプロバスケットボールのドラフト会議が20日、ニューヨークで行われます。八村塁選手、日本選手初の1巡目指名へ。小澤正修 解説委員です。

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Q。
イラストは豪快なダンクシュートですね。
A。
ライバルを抜き去り、狭き門をくぐり抜けて1巡目指名を決める様子をイメージしました。NBAのドラフトでは全30チームで2巡目まで、全体で60人しか指名されません。バスケットボール発祥の地、アメリカでは、高校生の選手がおよそ50万人いて、NCAA・全米大学体育協会1部の大学に進学し、プレーする選手がおよそ5300人。指名はこの大学生が中心で、競争を勝ち抜いてきた中から、えりすぐりの60人が指名されるのです。指名自体が大変な名誉で、日本のバスケットボール界にとっても、歴史的な1日になると思います。

Q。
八村選手はどんな選手なのでしょうか。
A。
アフリカのベナン出身の父と日本人の母を持つ八村選手は、富山県で生まれ育ち、宮城県の高校を卒業後、NCAAの強豪、ゴンザガ大学に進学しました。身長2メートル3センチの恵まれた体格と優れた運動能力で、全米でもトップクラスと高く評価され、日本代表でも活躍しています。まだ大学3年生ですが、卒業を待たずにドラフトの対象となる「アーリーエントリー」を申請し、日本選手で初めての1巡目での指名が確実と予想されています。日本選手の指名は、38年前に岡山恭崇さんが指名されて以来2人目で、あの田臥勇太選手や渡邊雄太選手もドラフトではなく、サマーリーグなどを経由してのNBA入りでした。

Q。
指名はまさに、快挙なのですね。
A。
そのすごさは年俸にも現れています。NBAでは新人の年俸の基準額が指名順で決まっていて、そこからプラスマイナス20%の範囲の金額で契約を結びます。全体「いの1番」の指名だと、最高でなんと10億円を超えるビッグマネーになる可能性もあるのです。八村選手もルーキーで、いきなり数億円規模の年俸になると見込まれています。

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日本は来年の東京オリンピックで、44年ぶりにオリンピックの舞台に立ちます。日本代表の中心としても活躍が期待される八村選手の指名に注目です。

(小澤 正修 解説委員)

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