「大相撲平成最後の一番は?」(ここに注目!)
2019年03月08日 (金)
刈屋 富士雄 解説委員
あさって10日に初日を迎える大相撲の春場所、その最後の一番は平成最後の一番となります。刈屋解説委員です。
Q どんな一番になるのか楽しみですね?
そうですね。今回は平成最後の一番になると決まっていますからね。
昭和の時は、後から結果として昭和最後の一番となりました。
昭和63年九州場所千秋楽結びの一番、千代の富士の連勝が53で止まった歴史に残る一番となりました。
私はこの時、連勝を止めた大乃国の談話を取る担当で西の花道から見てました。
もの凄い数の座布団が舞って、福岡国際センターが大きく揺れたのをはっきり覚えています。
Q 平成最後の一番はどうなるんでしょう?
その一番に、誰が立候補するのかということで選挙カーのイラストにしてみました。
番付からいけば、東西の横綱、白鵬と鶴竜が千秋楽結びの一番ということになり、いわば無投票で当選ということになりますが、この二人が揃って千秋楽を迎えたのは、過去一年の6場所中2場所しかありません。どちらか一人、あるいは二人が途中休場した場合どうなるのか。更にただでさえ荒れる春場所と言われる大阪場所、優勝がもつれた場合、平成最後の一番は優勝決定戦になることも考えられます。
Q そうなると候補者はいっぱいいそうですね?
そうですね。その筆頭は、兵庫県芦屋市出身、地元のこの春場所に大関昇進をかける貴景勝。先場所途中休場しながら三賞を受賞した御嶽海、悲願の初優勝に意欲を見せる大関高安、新小結の北勝富士など平成生まれの実力者が次々と立候補してきそうです。
Q 世代交代が進みそうですね ?
両横綱や先場所優勝した玉鷲などを中心とする昭和生まれの力士が存在感を見せるか。それとも平成生まれの力士が主役になるのか。
平成最後の一番が、新しい時代を告げる一番になるのかどうか、注目です。
(刈屋 富士雄 解説委員)
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