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「サッカーアジアカップ 新たな世代の台頭は」(ここに注目!)

小澤 正修  解説委員

サッカーのアジアナンバーワンを決めるアジアカップ、日本は9日、初戦のトルクメニスタン戦を迎えます。小澤正修 解説委員です。

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Q 森保監督率いる日本代表、最初の国際大会ですね?
A もちろん目標は2大会ぶりの優勝ですが、もうひとつ注目したいのは、Jリーグの下部組織、ユースチーム出身の若手選手が、代表の中心に定着し、アジア王者奪還につなげられるかという点です。実は今大会の代表23人のうち、半数に迫る11人がユースの出身です。長く、代表の供給源は学校のサッカー部でしたが、Jリーグが平成5年にスタートしてから、各クラブは、高校生の年代にあたる18歳以下の選手を育成するユースを持つことが義務づけられました。平成サッカー界の最も大きな出来事のひとつ、Jリーグ開幕から25年が立ち、物心がついた頃からプロサッカーが身近にあり、その下部組織で鍛えられた新たな世代が、まもなく平成が終わりを迎える今、代表の半数近くを占めるまで成長してきたのです。

Q では代表の顔ぶれはかなり変わったのですね?
A 大幅に若返りました。常連だった長谷部選手、本田選手、香川選手はいませんが、23歳の南野拓実選手や、東京オリンピックでも活躍が期待される20歳の堂安律選手。今回はけがで大会直前に代表を離脱してしまいましたが、24歳の中島翔哉選手。このユース出身の3人は強化試合で「新世代三銃士」とも呼ばれる活躍をみせました。大迫選手らワールドカップロシア大会の経験者に、こうした若手が加わり、森保監督が言う「世代の融合」が進んで、日本は強化試合5試合で4勝1引き分け負けなし、15得点をあげたのです。今大会へのワクワク感は大きいですね。

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Q アジアカップが今後を占う舞台にもなりますね?
A ことしの秋にはもう、3年後のワールドカップに向けて予選が始まります。去年のワールドカップロシア大会は、平均年齢が過去最高の28.3歳と、経験豊富な選手たちの活躍で、2大会ぶりに決勝トーナメントに進みましたが、3年後に目指すのは、それを上回る悲願のベストエイト以上の成績です。新たな世代が年齢制限のない代表の中心となり、日本をアジア王者に導けるのか、注目です。

(小澤 正修 解説委員)

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