NHK 解説委員室

解説アーカイブス これまでの解説記事

「どうなる?ことしの選挙」(ここに注目!)

権藤 敏範  解説委員

安倍総理は、政権復帰後、7度目の正月を迎えました。ことしは、4月に統一地方選挙、夏には参議院選挙が行われる政治決戦の年です。権藤解説委員です。

C190107_0.jpg

Q)ことしの政治の焦点は、選挙ということですね?
A)はい。ことしは、イノシシ・亥年ですが、統一地方選挙と参議院選挙が重なる12年に1度の選挙イヤーでもあるのです。
安倍総理としては、選挙に勝つ事で求心力を保ってきただけに負けられない戦いです。
ただ、亥年の参議院選挙で、自民党は苦戦してきました。これは、自民党の強固な地方組織を支える地方議員が、4月に自らの選挙を戦って疲れている中で、さらに参議院選挙を戦わなければならないからという見方もあります。実際に、12年前の亥年の参議院選挙で、自民党は37議席と大敗し、その後、安倍総理は退陣に追い込まれたのです。

C190107_2.jpg

Q)ことしの参議院選挙はどうなりそうですか?
A)まだ、半年以上先で、予断は禁物なので、何とも言えませんが、安倍総理としては、同じ轍を踏まないように、景気の回復基調をより確かなものにし、日ロ交渉では北方領土問題を進展させるなど、実績を積み上げた上で、選挙に臨みたいでしょう。
一方の野党側は、定員が1人の「1人区」で、政権に対する批判票が分散しないように候補者の一本化を図れるのかが焦点となります。
さらに、夏の参議院選挙が、衆議院選挙とダブルで行われるのではないかという憶測もあります。

C190107_4.jpg

Q)夏に衆議院選挙も行われるのですか?
A)あくまで可能性ですが、ことし10月の消費増税の後は、衆議院選挙のタイミングが難しくなるとして、早めにやった方がいいのではないかという見方があるのです。
これに対し、安倍総理は、年頭の記者会見で、「ダブル選挙は、頭の片隅にもない」と述べました。公明党の山口代表も、「できるだけ避けた方がいい」と否定的です。
ただ、前回の衆議院選挙で、安倍総理は、解散の少し前まで、「全くの白紙だ」と述べていたのです。
イノシシは、猪突猛進だけではなく、しなやかさも兼ね備えていると述べた安倍総理。ダブル選挙を行うのか、行わないのか、その政治的な判断には、まだまだ紆余曲折がありそうです。

(権藤 敏範 解説委員)

キーワード

関連記事