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「NHK杯フィギュア・新ルールの注目点」(ここに注目!)

刈屋 富士雄  解説委員

イラスト解説ここに注目です。
あさってからNHK杯フィギュアが、広島で開幕します。今シーズン、ルールが大幅に改正されたフィギュアスケート。NHK杯の注目点について刈屋解説委員です。
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Q NHK杯、楽しみですね?
そうですね、NHK杯は、世界6カ国で開かれているグランプリシリーズの第4戦、ピョンチャンオリンピックで活躍した宇野昌磨選手と宮原知子選手が、出場しますのでどんな演技を見せてくれるか楽しみですね。
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Q 今シーズン、ルールも大きく変わったのですね?
はい、ルール改正の狙いは、ジャンプに偏っていた流れに歯止めをかけて、技の完成度や演技の質の評価に重点をおこうというものです。
最大のポイントは、GOE、いわゆる出来栄え点の幅が広がったところです。
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Q 出来栄え点というのは、よく耳にはしますが?
実施された技の評価のことで、この評価の幅が、プラス・マイナス3段階から、5段階に広がりました。例えば3回転半のトリプルアクセルの基礎点は8点です。そのジャンプを、審判がプラス5からマイナス5まで判定します。ちなみにプラス1は、プラス1点ではなくて、技の1割の点、つまり8点の一割の0.8。各段階0.8ずつの加点減点が行われますので、プラス5は、4点が加点され12点、マイナス5は4点減点で、得点が4点になってしまいます。
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Q だったら、無理をせずに確実に決めて、プラスを貰った方が良いですね?
ええ、そう考える選手は特に女子に多いです。というのはトリプルアクセルをクリアーにとぶ女子のトップ選手が、今世界にいませんので、確実にとべるジャンプで出来栄え点勝負という考えが主流です。
しかしその流れを変えそうな選手がNHK杯に登場します。
紀平梨花選手、16歳。浅田真央さん以来となる、国際スケート連盟公認の大会で、女子フリー2本のトリプルアクセルを成功させました。
紀平選手がトリプルアクセルで点を伸ばしていけば、世界のライバルたちも、トリプルアクセルに挑まざるを得なくなります。
紀平選手の演技しだいで、女子フィギュアの流れが変わるかもしれません。
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(刈屋 富士雄 解説委員)

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