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「国民の視線と自民党総裁選」(ここに注目!)

太田 真嗣  解説委員

今月のNHKの世論調査で、安倍内閣の支持率は、「支持する」が3ポイント下がって「支持しない」と共に41%でした。国民は、来月に迫った自民党総裁選挙をどう見ているのか?太田解説委員です。

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Q、今月の安倍内閣の支持率、少し下がったようですね?

A、はい。安倍内閣の支持率は、先月、4ヶ月ぶりに支持が不支持を上回りましたが、今月の調査では、「支持する」はマイナス3ポイント、「支持しない」がプラス2ポイントで、共に41%でした。今回は、国会閉会後、初めての調査ということで、終盤国会のあり様などに国民の厳しい目が向けられたということだと思います。来月の自民党総裁選で3選を目指す安倍総理大臣にとっては、『ほろ苦い』結果となりました。

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Q、こうした世論、総裁選挙に影響するでしょうか?

A、自民党の総裁選挙は、党員と党所属の国会議員の投票で決まります。今回、安倍内閣の支持率は全体では下がっていますが、実は、自民党支持層だけを見ると、逆に少し増え、8割近くを占めています。また、安倍総理自身は、まだ立候補を表明していませんが、党所属の国会議員をみても、安倍総理の出身派閥の細田派と、麻生派、二階派、そして、候補擁立を見送った岸田派の4派が『安倍3選支持』でまとまっており、揺るぎは見られません。

Q、それに対抗する動きはどうですか?

A、立候補に強い決意を示す石破元幹事長は、いつ正式に立候補表明するか、近く判断したいとしています。それに対し、野田総務大臣は、ギリギリまで、必要な推薦人の確保を目指すとしています。
この様に、選挙の構図は、徐々に固まりつつありますが、一方で、ちょっと気になるデータもあります。

Q、それはなんですか?

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A、今回の調査で、総裁選への関心を尋ねたところ、「関心がある」が61%、「関心がない」は36%でしたが、最も多い、いわゆる“無党派層”では、およそ半数が「関心がない」と答えています。
確かに総裁選は、自民党内の選挙ですが、今回は、事実上、日本の総理大臣を決める選挙です。ですから、派閥力学や人事への思惑が先行する『内向きの選挙』ではなく、広く国民の関心を集めるような選挙にすることが自民党には求められますし、私たち国民も、引き続き関心を持って、その行方を見極めていく必要があると思います。

(太田 真嗣 解説委員)

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