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「新潟県知事選挙 国政への影響は」(ここに注目!)

伊藤 雅之  解説委員

新潟県知事選挙の結果が国政に与える影響について、伊藤解説委員に聞きます。

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キャスター)与党側が支援した候補が勝った要因は?

伊藤)まずは、各種団体など厚い支持層に徹底的に働きかけた与党の組織力。そして政党色を抑えて幅広い支持の獲得を狙った戦略が一定の効果をあげたということでしょう。きのうの出口調査の結果、与党が支援した花角氏は、自民党支持層の70%台後半、特に支持している政党がない、いわゆる無党派層から30%台後半の支持を得たことからも見てとれます

キャスター)東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼動をめぐり関心が高い選挙でしたが?

伊藤)再稼動の時期が見通せない状況は当面、変わりそうにありません。花角氏は、再稼動については、新潟県が独自に進めている福島の原発事故の検証作業の結果が出たあとに判断すると主張し、当選後も県民が納得することの重要性を強調しています。新しい知事のもと、検証作業がどう進むのかが、引き続き、注目点です。

キャスター)選挙結果が最終盤の国会など、国政に与える影響は?

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伊藤)与党にとっては、森友学園や加計学園の問題など、国会で、野党側から厳しい批判を受けていますから、強くはなくても追い風にできるかどうかは、これからです。勝利におこらず緩まない。その上で、働き方改革関連法案や、カジノを含むIR=統合型リゾート施設の整備にむけた法案などを確実に成立させるため、審議を促進していくことになると思います。
また、来年の参議院選挙にも、関係があると思います。    
参議院選挙では、1人を選ぶ選挙区の勝ち負けが、選挙全体の結果を左右するとも言われます。新潟県は、このところの選挙で、与野党が激しい戦いを続けてきました。与党側は、こうした地域での政党が全面に出て戦う国政選挙でも、着実に支持層を固めたうえで、支持の幅を広げる選挙体制の強化に取り組むことになります。
一方、立憲民主党など野党5党にとっては、選挙協力が課題です。協力をさらに強めるべきか、各党の独自性も重視すべきか、候補者の擁立や政策のすり合わせ、運動の進め方などが検討されていくものと見られます。

(伊藤 雅之 解説委員)

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