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「加計学園をめぐる問題の行方は」(ここに注目!)

安達 宜正  解説委員

国会ではきょう衆参両院の予算委員会で集中審議が行われ、野党側は加計学園をめぐる問題などを質す方針です。安達宜正解説委員です。

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アナ)きょうのテーマは、「『疑念の解消』は?」

安達)そうです。疑念というのは「加計学園の獣医学部の新設をめぐり、官邸の関与や官僚のそんたくがあったかどうか」。その一点です。先週の国会招致で柳瀬元総理大臣秘書官。加計学園の担当者との面会を認める一方、それを安倍総理に報告したり、指示を受けたりしたことはないと説明しました。与党は官邸の関与はないことが証明された。この問題は一区切りついたとしています。

アナ)野党どうでしょう

安達)疑惑は深まった。幕引きはさせないとしています。理由は3つ。
1つ目はなぜ柳瀬氏が国家戦略特区に関わる事業者のうち、加計学園の担当者だけ、面会したのかという点です。しかも3度も。野党側は「加計学園ありき」の証明ではないかとしています。2つ目は安倍総理に報告しなかったのかとしている点です。安倍総理と加計学園の理事長の親しい関係を知っていたら、普通は報告するのではないか。安倍総理は新設計画を知ったのが、面会から2年近くあとと答弁している。これにあわせたのではないかという指摘です。さらに3つ目、愛媛県の担当者が作成した文書にある『首相案件』という言葉。柳瀬氏は加計学園の案件を指定して、首相案件と言ったことはないと否定していますが、愛媛県の中村知事は職員が文書を改ざんする理由はないと反論しています。野党側は中村知事の国会招致を求める方針です。

アナ)集中審議でも焦点となりますね

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安達)そうです。安倍総理はこの問題や森友学園の問題に早く区切りをつけて、働き方改革関連法案など重要法案の審議を本格化させたいところです。ただ、それには信頼の回復が必要で、国民世論が納得できる説明を行なえるかどうか、集中審議でも問われることになります。

(安達 宜正 解説委員)

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