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「コインパーキングでも注意! 打消し表示」(ここに注目!)

今井 純子  解説委員

消費者庁は、時間貸しの駐車場=コインパーキングについて、法律違反の疑いがある表示がみられるとして、事業者に改善を求めるとともに、消費者にも注意を呼びかけました。今井解説委員。

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Q)どのような表示が問題なのですか?

A)問題になっているのは、例えば、「24時間、最大1000円」。こうした表示です。

Q)よく見かけますよね。

A)3日間で3000円だと思ってとめたら、5000円請求された。苦情を言ったら、1000円なのは最初の24時間だけで、あとは、別料金と言われた。こうした苦情は、各地の消費生活センターに毎年300件前後寄せられています。小さな文字で、条件が書かれているケースもあります。

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これを打消し表示と言いますが、消費者庁は、きのう、消費者に誤解を与えるような広告を規制している「景品表示法」に違反する恐れもあるという、見解を示しました。

Q)気づかなかった自分が悪いと思ってしまいそうですが、そうではなく、違法かもしれないというのですか?

A)そうなのです。利用する人は、クルマで動きながら見るわけですよね。それで気づかないような小さな文字だったり、料金から離れて表示されていたりする場合は、事業者の言い訳にならない、という考えです。消費者庁は、このところ、例えば、「やせる」という健康食品の体験談に「個人差があります」と書いたり、安さを強調しながら「2万円以上買った方に限る」と表示をしたりする、「打消し表示」全般について、取締りを強化しています。今回もその一環で、事業者に改善を求めて、悪質なケースは、摘発していく方針です。

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Q)わかりやすい表示にしてほしいですね。

A)ただ、表示を改めるには時間がかかりますし、おカネを返してもらうには事業者との交渉になります。トラブルを避けるため、利用する側も注意は必要です。特に、年末年始は、長い時間、コインパーキングにとめる方もいらっしゃると思います。「最大いくら」という表示がある場合、何らかの条件があるかもしれない。ということを頭に入れて、注意して表示を見ていただきたいと思います。

(今井 純子 解説委員)

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