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「えっ? また民進党新党・解党論」(ここに注目!)

安達 宜正  解説委員

民進党はきょう(13日)の常任幹事会で、新党で出直すことも含め、党の再生に向けた議論を行うことにしています。安達宜正解説委員です。

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アナ)この問題、安達さんはどこに注目していますか

安達)また、新党論・解党論が出てきたということです。衆議院選挙の前にも希望の党との合流を前提に解党論があって、それは一旦、白紙に戻りました。現在は大塚代表のもと、無所属で当選した衆議院議員、民進党に残った参議院議員を中心に活動。地方組織も残しました。参議院では今でも野党第一党、衆参あわせても野党第一党。そうした中で、解党か、存続かを議論するわけですから、それだけ厳しい状況が続いているということでしょう。

アナ)党の現状も厳しいというわけですね。

安達)衆院選に候補を立てなかった代償ということでしょう。きのう、民進党の参議院議員に電話しました。いわゆるリベラル派の議員ですが、「衆院選に候補をたてなかった時点で存在意義を失った。支持者にまだあるのかと聞かれる」と言っていました。NHKの世論調査を見ても、支持率は1.8%。離党して、立憲民主党などに加わる議員も出てきました。執行部も、このままでは展望が描けないということでしょう。

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アナ)今後、どうなるのでしょう。

安達)党内にいろんな動きがあります。民進党をいったん解党して、新党として出直すという案があります。そして、立憲民主や希望に対し、国会での統一会派を呼びかける案ですが、立憲民主はそれに否定的です。野党連携と言っても、3党ではなく、選挙ですみわけなどで協力した共産党、社民党なども含めた連携を優先しています。そうなると、新党ができたとしても、希望との統一会派になるかもしれません。一方で、参議院議員が一定程度の数まとまって、立憲民主に参加しようとする動きもありますし、当面、民進党を存続させ、状況を見極めてから動くべきだという声もあります。ことしは衆議院選挙をはさんで、野党第一党の分裂、野党の多極化が進んだ年でした。その野党がどのような形で収れんされるのか、年末までまだまだ動きがありそうです。

(安達 宜正 解説委員)

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