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おはよう日本 「ここに注目!」

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ここに注目! 「北朝鮮"水爆実験"は何を意味するのか」

津屋 尚  解説委員

ここに注目です。きのう北朝鮮が実施したと発表した核実験について、津屋尚解説委員にききます。
 
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合原:北朝鮮は「水爆実験に成功した」と主張していますが、北朝鮮の核開発はどういう段階にあるとみたらいいのですか?

津屋:けさはまさにその点に注目したいと思います。北朝鮮は、あわせて4回の核実験を通じて核兵器の技術を大きく進歩させてきた可能性が高いと思います。その上で、北朝鮮が今回行ったとしている核実験がどのようなものだったのか、慎重に見極める必要があると思います。
「水爆」は「原爆」よりも核爆発の威力が格段に大きいわけですが、今回観測された爆発は水爆にしては小さすぎるとの指摘もあります。しかし、「水爆の実験」ではなかったと断言もできません。というのは、爆発させたのが仮に完成した水爆そのものではなかったとしても、水爆の「初期段階」の実験だった可能性は否定できないからです。

合原:どういうことですか?

津屋:「水爆」は、「起爆装置」として組み込まれた原子爆弾が最初に爆発して、それがさらに巨大な核爆発を誘発するしくみですが、きのう観測された爆発は、その起爆装置の爆発だったという見方があります。つまり、北朝鮮は、本気で水爆の保有を目指していて、今後さらに実験や研究を進めていけば、水爆の完成に近づいていく恐れがあると思います。アメリカは、軍用機を飛ばして大気中の放射性物質を収集することで北朝鮮がどのような核兵器を開発しようとしているのか分析を進めることにしています。

合原:国際社会は今後どのように対応していくことになるのですか?

津屋:核の脅威にさらされることになる日本、アメリカ、韓国、そして長年北朝鮮の後ろ盾になってきた中国が、どのように圧力をかけていけるのかが焦点のひとつですが、同時に、北朝鮮の核開発がどのような段階にあるのか認識を共有することも重要です。核爆弾が兵器として完成するには、弾頭をミサイルに搭載できるよう「小型化」することが必要ですが、北朝鮮はその技術をすでに手にしたとみる専門家もいます。核の脅威が現実味を増している中で、国際社会にとって北朝鮮の核兵器開発を阻止できる時間は多くは残されていません。

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