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おはよう日本 「ここに注目!」

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ここに注目! 【川内原発再稼働へ 残された課題は?】

水野 倫之  解説委員

九州電力川内原発1号機があすにも再稼働します。原発の新しい基準のもとでの初めての再稼働で2年ぶりに原発ゼロが終わることになりますが、依然課題が残されたままです。水野倫之解説委員に聞きます。

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Q:あす再稼働ということは再稼働に必要な規制委の検査は終わったということ?

A:まだ制御棒の検査。きょうそれに合格すれば
九電はあす制御棒を抜き初めて、再稼働させる方針。
ただ今回、多くの課題が置き去りにされたままの再稼働となりそう。

Q:どんな課題が残っている?

A:まず巨大噴火対策があいまいなまま。
規制委は巨大噴火の可能性は十分小さく、
兆候があれば運転を止め、燃料を運び出すとして審査を通した。
その後運転停止基準や、燃料の保管場所の検討は続けられてきたが、
結局決まらないまま明日の再稼働を迎えることに。
九州では火山活動が活発化しており、噴火による事故への懸念は根強いものがあるので対策の具体化が必要。
また避難計画も、有効に機能するかわからないままの再稼働となる。

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Q:どんな問題がある?

A:鹿児島県では避難計画を作り、
再稼働前に訓練を行ってうまくいくかどうか確認する方針だった。
というのも計画ではまずは5キロ圏、続いて30キロ圏と言うように
段階的に避難することになっているほか、入院患者については事故後に風向きを見て避難先を割り振るシステムを作るなど、
初めて決めたことが多いから。
しかし鹿児島県は、九電が再稼働対応に忙しく参加が見込めないとして、
再稼働前の訓練を見送ってしまった。
またヨウ素剤についても、地元薩摩川内市の3割の住民にまだ配布できていない。

Q:このままで大丈夫なの?

A:鹿児島県では再稼働後に訓練をしたいと話しているが、審査に合格したからと言って
100%安全と言うわけではなく、福島の事故の教訓を生かしているとは言えない。
ただ今の制度では、避難計画を審査する仕組みがなく、このままでも再稼働できてしまう。
政府は規制委の審査に合格すれば再稼働を進めると言い続けてきたが、
こうした状況でもあすの再稼働を認めるのか考え方を示してほしいし、
残された課題に早急に取り組んでいかなければならない。

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