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おはよう日本 「ここに注目!」

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ここに注目! 「対策は万全か?1号機カバー解体」

水野 倫之  解説委員

福島第一原発1号機の廃炉に向けて東京電力は、建屋を覆うカバーを解体する作業を、きょうから本格的に始めます。この作業、計画よりすでに10か月遅れています。水野倫之解説委員に聞きます。

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Q:なぜこんなに遅れることに?

A:福島の農家の間に、作業で農作物が汚染されるのではという不安が高まり、
東電が対策に追われていたから。
カバーは放射性物質の放出を防ぐものだが、
使用済み燃料を取り出すためには解体してガレキを撤去しなければ。
ところが別の建屋でガレキを撤去した際に、対策が不十分で放射性物質が飛散。
風下方向の田んぼのコメから国の基準を超えるセシウムが検出。
農家は、当時東電から説明がなく、
今回も同じことが起きるのではないかと、不信を募らせた。
 
Q:農家は心配ですね。

A:福島県の米はすべて放射性物質の検査を受け、
基準を下回ったものだけが出荷。
ただトラブルが起きるたびに農家は風評被害に苦しんできた。
東電は汚染と作業の因果関係ははっきりしないとしているが、
飛散防止対策や監視体制の見直しを進め、きょう、ようやく作業。
 
Q:作業、具体的にはどうやる?

A:いきなりカバーは外さない。
まず屋根にあけた穴から、塵を固める特殊な薬剤をまいて1枚外し、
風で放射性物質が舞い上がることがないか確認。
また散布して2枚目を外すという作業をくりかえす。そして内部にも散布機を設置し2年近くかけて慎重に全体を取り外すことで、
放射性物質の飛散のリスクは大幅に減ると東電は説明。

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Q:対策はこれで万全?

A:農家の不信を払しょくする対応ができるかが問われる。
東電は作業予定をホームページで公開し、
モニタリングポストの警報値も低く設定し、鳴ればすぐに自治体に通報すると。
ただ汚染された雨水が外洋に流出した時には、
それが漁業者にとってどれだけ重要なのかに気付かず、
データを公表せずに信頼を失った。
今回は警報レベルに達していなくても普段と違う状況があればすぐに連絡するなど、
農家や住民目線に立って日々の作業状況をチェックしていく必要。
 

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