解説アーカイブス これまでの解説記事

おはよう日本 「ここに注目!」

twitterにURLを送る facebookにURLを送る ソーシャルブックマークについて
※NHKサイトを離れます。

ここに注目! 「コンピューター将棋は人間を超えた?」

土屋 敏之  解説委員

将棋のプロ棋士5人と5つのコンピューター・ソフトが団体戦で戦う「電王戦ファイナル」。4日の対局でコンピューターが勝ったことで対戦成績が2勝2敗となり、決着は今週土曜に行われる最終局に持ち越されました。
土屋敏之解説委員に聞きます。

 

c150408_0.jpg


Q1 電王戦、これまでにも行われて、コンピューターが勝っていませんでしたか?

A1 現在のような団体戦は今年で3回目ですが、去年・おととし共に、コンピューターが 勝ち越しています。
年々コンピューターが強くなっているのに、今回、接戦になった理由としては、まず、プロ側が、過去の実績より、コンピューター・ソフトに慣れている若手の精鋭をメンバーに選んだことが挙げられます。さらに、対戦するソフトを事前に借りて練習や対策を重ね、将棋は駒が敵陣に入ると裏返して強くすることができますが、それをあえてしないことでソフトの欠陥を突くなど、勝負に徹したことが、ここまで互角の結果につながっていると思います。

 


Q2 なるほど。でも、プロがそこまでしても互角ということは、やはりもうソフトの方が 人間より強くなっている、ということですか?

A2 微妙な所です。確かに終盤で相手の王様を詰める部分などでは既に人間よりずっと強くなっていますし、最近はプロが指したことが無い手をソフトが編み出す例も出てきました。
ただ、まだ、新しい戦法を丸ごと生み出すような創造的なことは出来ませんし、プロがミスをしなければ、将棋の内容的にはプロの方がまだ少し上、という見方もあります。
さらに、現在のソフトの多くは、どんな手を指したら良いか判断するのに、プロ棋士の過去の対局のデータから学ぶ仕組みをとっています。それによってプロのレベルに追い着いた面もありますが、逆に一気にプロに大差をつけることは難しい、という面もあります。

 


Q3 最終局の見どころは? ずばり、人間側の初勝利は期待できますか?

A3  勝負の面では、プロ側にとって厳しい戦いではあります。と言うのは、これまでプロが 勝ったのはソフト同士の大会の5位と4位でした。3位と2位のソフトには負けていて、最終局は優勝した最強ソフトが相手になりますので。
ただ、対局する阿久津8段がミスをせずに力を出し切ることができれば、勝機はあると思います。
また、コンピューター将棋は長年、人工知能研究の進歩をはかる格好の物差しにもなってきました。ですから、最新のソフトがどんなレベルに達しているのか、人の思考を凌駕する新しい発想を見せてくれるか?そういう点も注目されます。


c150408_2.jpg

twitterにURLを送る facebookにURLを送る ソーシャルブックマークについて
※NHKサイトを離れます。

キーワードで検索する

例)テーマ、ジャンル、解説委員名など

日付から探す

2016年06月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
RSS