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おはよう日本 「ここに注目!」

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ここに注目! 「今年のサンマは豊漁?不漁?」

合瀬 宏毅  解説委員

北海道東部では、本格的なサンマ漁の水揚げが今週から始まり、漁の行方に漁業関係者の注目が集まっています。合瀬宏毅(おおせひろき)解説委員です。

Q.今年の漁はどうなのでしょうか。

サンマは北太平洋に広く分布している魚で、夏から秋にかけ日本近海に近づいてきます。ところが7月から始まった根室沖での漁獲量は、1ヶ月で8トンと、不漁だった去年の10分の1。先週、都内のスーパーなどでは一匹300円から600円ほどの高値でした。
こうした中、先週大型船でのサンマ漁が解禁され、昨日から花咲港などで本格的な水揚げが始まりました。昨日の水揚げは1000トンと豊漁で、水産庁では、今後水揚げは上向くと予想しているのですが、漁業関係者、手放しで喜んでいるわけではないのです。
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Q.どうしてでしょうか?

サンマの資源が、年々少なくなっているからです。これは専門機関が調べている北西太平洋のサンマの資源量を推定したものです。2003年の440万トンから年々減少し、今年は190万トンと推定されている。
かつては獲り切れないほどいると言われたサンマですが、今年は水温が15度以下というサンマが好む水温だった地域でも、サンマが捕れませんでした。
またこうした海域ではここ数年、ブリやクロマグロが大量に捕れたりするなど、異常な状況が続いている。
 
Q.海の環境が変わってきたのでしょうか

はい。海流の変化など様々な要因が重なっているというのが専門家の見方です。さらに困ったことに、こうした時期には、漁獲量を押さえて、再び魚が増えるのを待たなければならないのですが、このところ台湾船による漁獲が増えているのです。
世界での水産物の需要が高まり、根室沖の日本の排他的経済水域の外側で、台湾の大型船がサンマを大量に漁獲し、去年はついに日本の漁獲漁を上回った。
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Q.規制は出来ないのでしょうか?

この海域の魚を管理する漁業条約は2年前ようやく採択され、漁業規制の議論はこれから。しかも、さらに今後、中国船が大量に船を増やしてサンマを漁獲する意向も示している。
庶民の魚として愛されてきたサンマだが、資源が減っているときに各国が集中して漁獲すれば先行きはかなり危くなります。日本政府には早めの対応が迫られている。
 

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