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おはよう日本 「ここに注目!」

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ここに注目! 「富岡製糸場 世界遺産へ」

柳沢 伊佐男  解説委員

世界文化遺産への登録を目指している群馬県の「富岡製糸場」について、ユネスコの諮問機関「ICOMOS(いこもす)」が、「登録がふさわしい」とする勧告をまとめ、国内で18件目の世界遺産に登録される見通しになりました。
柳沢伊佐男解説委員です。

Q1:去年の富士山に続き、喜ばしいことですね。

A1:登録されれば、国内の世界遺産は18件になりますが、日本の近代化を支えた産業遺産としては、初めてです。
「富岡製糸場」は、明治5年につくられた日本で初めての官営の製糸工場です。
昭和62年までの115年間、現役の工場として使われ、レンガ造りの巨大な倉庫など、創業当時の建物が、ほぼそのままの姿で残されています。
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Q2:どんな点が評価されたのですか?

A2:明治時代の初めにフランスから技術や知識を導入して短期間に生産システムを作り上げたことが養蚕と生糸産業の革新に決定的な役割を果たし、日本が近代工業の世界に仲間入りをする鍵となったという点などです。
こうした世界史的な価値を、建物や史跡などで証明されなければ、世界遺産に認められないのですが、この点、富岡製糸場は「真実性があり、要素が完全に揃っている」とされたんです。
文化庁の幹部は「ここ数年の勧告の中では、パーフェクトに近い」と話しています。

 
Q3:これから大勢の人が訪れますね。

A3:7年前に世界遺産を目指す国内の候補になってから、製糸場を訪れる観光客が急増し、昨年度の1年間では、過去最高の31万人余りになりました。
今後、さらに増えると予想されますので、地元の群馬県や富岡市には、周辺の交通混雑の緩和や歩行者の安全確保など、対策を徹底してほしいと思います。

 
Q4:現地では何が見られるのですか?

A4:製糸場には、100棟あまりの建物があるのですが、中を見学できるのは、巨大な倉庫と、大型の機械がある建物の2棟だけです。
主要な建物はレンガづくり、ほかの建物の大部分は木造で、老朽化したものも多く、保存管理には、費用と時間がかかると思いますが、見学エリアの拡大を含め、公開のあり方を十分に検討してほしいと思います。
近代の産業遺産では初めての世界遺産になりますので、若い女性が全国から集められ、住み込みで働いたことなど、多くを学べる施設になってほしいですね。

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