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スタジオパーク 「進化するアルツハイマー治療」2011年10月18日 (火)
室山 哲也 解説委員
(アナウンサー)
認知症の半分以上、不治の病といわれる「アルツハイマー病」治療に新薬が使えるようになるなど、注目を集めている。室山解説委員に聞きます。
明るい話題ですね。
(室山)
日本は今まで治療薬は1種類だけだったが、この夏から3種類が追加され、4種類の薬が使えるようになっている。
(アナウンサー)
アルツハイマー病とは?
(室山)
認知症には、脳卒中などのなおる可能性があるものと、治らないといわれるものがあるが、アルツハイマー病は後者の代表。全体の半分以上を占め、世界的問題となってきた。
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症状は記憶障害から始まり、「今はいつ?ここはどこ?私は誰?」といったところまで進行する。
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脳をみると、全体が萎縮したり、記憶をつかさどる海馬が委縮していることが分かる。
(アナウンサー)
薬はどこにどう効くのか?
(室山)
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アルツハイマー病の脳内では、ミクロでも異変が起きている。神経細胞の接続している隙間(シナプス)で脳内物質の「アセチルコリン」が不足したり、「グルタミン酸」が過剰になったり、脳内物質のアンバランスが見られる。
薬はこのアンバランスを正常の方向に戻す働きを持っている。たとえば、従来使われてきた「ドネペジル」(商品名アリセプト)は、アセチルコリン不足を解決する(アセチルコリン分解酵素を抑える)。ここに新薬が2種類追加された。(「ガランタミン」「リバスチグミン」(はり薬))また、グルタミン酸の過剰を抑制する「メマンチン」も登場したわけだ。ただこれらの薬はアルツハイマーを根治するのではなく、対処療法。
(アナウンサー)
薬の種類が増えるメリットは?
(室山)
薬の種類が増えれば、患者さんに合った薬が使える。副作用の心配も減るし、組み合わせて効果を増大させることもできる。
(アナウンサー)
根本治療は?
(室山)
実はアルツハイマー病のミクロのメカニズムが分かることに合わせて、根治させる新薬の開発が進んでいる。
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アルツハイマー病は、脳内のタンパクが切断され、アミロイドβタンパクになり、それがあつまって老人斑になる。そしてニューロン内に「神経原繊維変化」がおきて、神経細胞の死につながっている。このプロセスをどこかで食い止めてやればよい。たとえば、脳タンパクが切断されにくくしたり、集まりにくくしたり、溶かすなどしてアルツハイマー病の発症を食い止める。実はこれらの薬は治験が進行中で、「夜明け前だ」という専門家もいる。
(アナウンサー)
楽しみだが、現実にアルツハイマー病に苦しんでいる方などはどうすればいいか?
(室山)
薬とケアは両輪などで、バランスのいい取り組みが必要。また、ここ数年、アルツハイマー病と生活習慣病の関連が分かってきており運動、食事などに気をつけ、健康つくりも必要。さらにアルツハイマー病の方を守る社会システムも重要。それらすべてが連動して向き合う必要がある。
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