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スタジオパーク 「復興支援を プロ野球開幕」 2011年04月12日 (火)
内山 俊哉 解説委員
<近田キャスター>暮らしの中のニュース解説です。東日本大震災の影響で延期になっていたプロ野球がきょう開幕します。復興支援という目標を掲げた特別なシーズン。プロ野球界の取り組みについて、内山俊哉解説委員に聞きます。
Q1 開幕戦がすでに始まりましたね?
A1 千葉でロッテ対楽天、横浜で横浜対中日が、午後1時過ぎから始まった。残り4試合は、ナイトゲームで行われる。
Q2 きょうセパ同時開幕となったわけですが、決定までは色々ありましたね?
A2 セリーグは、巨人が予定通りの開幕、興行を主張するなど、延期に否定的だった。しかし、プレーできる状況ではないという選手会の声や、関係省庁からの要請を受け、対応は二転三転。最終的にパリーグとの同時開幕にまとまったが、社会感情を理解していないと、一連の対応は批判を受けた。今も被災者は厳しい生活を強いられている。興行のあり方は引き続き問われていると、プロ野球界は考えるべき。
Q3 当面、試合の開催にはどんな影響が?
A3 今月、多くの試合で球場や試合開始時刻が変更される。
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楽天は仙台市内のスタジアムが修復工事中のため、主催ゲーム6試合を甲子園など兵庫で行う。また、東京電力、東北電力管内でのナイトゲームの自粛に伴い、ヤクルトは静岡で3試合、西武は滋賀で2試合、ナイトゲームを行う。巨人と西武は、本拠地の東京、埼玉のドーム球場では試合を行わない。ロッテは、本拠地千葉で11試合を行うが、そのうち9試合が平日のデーゲームとなった。
Q4 とりわけ楽天は、影響が大きそうですが?
A4 楽天の選手たちは、先月4日から遠征で仙台を離れ、大震災の当日は兵庫県明石市にいた。その後、仙台に戻れず、関西を拠点に、名古屋、福岡、札幌などで調整、練習試合などを続けてきた。きょうから千葉で3連戦。今後も関西、九州と移動。ほぼ2ヶ月にわたって、本拠地を離れ、全国を転々とすることになる。肉体的にも、精神的にも、選手たちのコンディションの維持が大変なのは確か。
Q5 ただ、東北の人たちの期待は大きいでしょうね?
A5 先週、チームは1泊2日で、震災後、初めて仙台に戻り、避難所などを訪れた。
【VTR】
7日夕方、星野監督は、避難所となっている仙台市内の中学校を訪れ、メッセージを伝えました。
<星野監督ON>「子供たち、負けるなよ、しっかり頑張ろうな!」
翌日、選手たちは宮城県内の避難所などを回り、子供たちと一緒に野球をし、被災者を激励しました。
<被災者ON>「元気をもらったので、試合を観に行きたい」
<田中投手ON>「自分たちに何ができるかを考えながら、戦っていきたい」
楽天は今シーズン、「がんばろう!東北」と描かれたワッペンをユニフォームにつけて、試合に臨む。このワッペンは一般にも販売され、収益は全額、義援金として寄付される。プロ野球は、今シーズンの公式戦を復興支援試合としてプレーし、募金などのチャリティー活動を続けることにしている。
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Q6 熱戦が物心両面で支援につながればいいですね?
A6 ただ、「まだ野球どころではない」という被災者も少なくない。各球団には、試合の実施に理解を得られるような、適切な対応が求められる。とりわけ厳しい電力事情の中、今後、再びナイトゲームの是非が問われるかもしれない。例えば、東京ドームは、デーゲームでも照明が必要だが、球団によるとナイトゲーム1試合でおよそ4万キロワット時の電力を消費する。一般家庭の1日の電力消費量を10キロワット時と見積もると、4000世帯分の計算。ただ、今月自粛される東京電力・東北電力管内でのナイトゲームも、東京ドームを含め5月以降は行われる。さらに、夏場の深刻な電力不足が懸念されているが、8月、この管内では72試合のナイトゲームが予定されている。
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Q7 夏休み期間中は、あらかじめデーゲームにできないのですか?
A7 去年、記録的な猛暑を受けて、「夏場の屋外球場のデーゲームについては、観客と選手の体調を考慮して、見直して欲しい」と選手会が要望。それを受ける形で、現状では8月は屋外の球場でのデーゲームは設定されていない。ただ、今後の電力事情によっては、両リーグとも開始時刻の変更はありうるとしている。例えば、ロッテは、8月の本拠地のナイトゲームについて、2試合を夕方5時開始にしている。いわゆる「薄暮ゲーム」は、照明を減らせるだけでなく、試合終了時刻が早まり、観客が電車で帰宅しやすいという意見もある。各球団には、5月以降、ナイトゲームでの節電とともに、開始時刻の繰上げを含めた柔軟な対応を求めたい。そして、節電対策には、選手たち自身ができることもある。
Q8 それは何ですか?
A8 「時短」、プレーのスピードアップ。節電対策の一環として、今シーズン、延長戦は試合時間が3時間半を超えたら新しい回に入らないことになった。ただ、試合時間そのものの短縮が必要。去年の公式戦、9回終了試合の平均時間は3時間13分。近年、プロ野球では、「9回で3時間以内」を目標に、試合時間の短縮に取り組んでいるが、達成できていない。説明によれば、目標を達成すれば、およそ18万5000キロワット時の節電効果があるという。東京ドーム4試合分以上になる計算。ちなみに今年のセンバツ高校野球の平均試合時間は1時間58分。時短の余地はありそう。攻守交代では全力疾走、ピッチャーは15秒以内に投球するなど、試合中の取り決めが既にある。ぜひ徹底して欲しい。
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Q9 被災者に勇気をもたらすシーズンであって欲しいですね?
A9 プロ野球の存在意義が試されるシーズンだと思う。「被災者に寄り添い、全力プレーで支える」。野球界一丸となった取り組みを期待したい。
