2011年04月01日 (金)あれから3週間・・・
被災地でも原発でも、復興・復旧へ向けての本格的な取り組みが始まろうとしています。
テレビでは、連日やるせないような映像が流れていますが、そんな中でも被災地の人々の前向きな姿や、原発の復旧に取り組む人々の姿に、勇気付けられた方も多かったのではないでしょうか。
3月11日。地震発生から間もなく、NHKテレビは宮城県名取市上空のヘリコプターからのライブ映像で、家々をなぎ倒したと思われるがれきを乗せた津波が、猛スピードで畑の上を進んでいく様子を映し出していました。
一瞬、何が起きているのか理解できませんでした。
私は、NHKに入って間もない頃、仙台放送局で3年間勤務していました。
なので、三陸に津波の危険があることは理解していました。でも、仙台の南に広がる平野で、なだらかな海岸線が続く名取・閖上(ゆりあげ)にあんな津波が押し寄せるなんて、考えられないことでした。
翌朝。気仙沼、石巻、志津川(現在の南三陸町)・・・慣れ親しんだ街が壊滅している様子や、津波が街を襲う瞬間。信じられないような映像が流れていました。
宮城は私にとって第二の故郷です。
赴任して初めてのニュース企画の取材でお世話になった、塩釜の船主さんやかまぼこ工場。
サンマの水揚げやセリの迫力に圧倒された、気仙沼港。
東京に転勤してからも何度も訪れた、閖上のお寿司屋さん。
毎年牡蠣やホタテを送ってもらっていた、唐桑(からくわ)(現在の気仙沼市)の養殖場のおじさん。
美しい自然が、豊かな食が、そしてそれを築き守ってきた人々の営みが・・・
全て流されてしまいました。
東北各局の同僚たちは、自らも被災しながら、全力で震災報道にあたっています。
自分にできることはなんだろう。多くの人と同じように、私も考えました。
募金をする、節電する、買いだめをしない、東北産の野菜を買う・・・
震災から3週間がたち、視聴者のみなさんに楽しんでいただけるドラマを放送するという、自分の本来の仕事をすることも、自分にできる小さなことのひとつかなと考えるに至りました。
総合テレビでスタートする『イ・サン』では、さまざまな困難に立ち向かいながら「民のための政治」を目指す王様の姿が描かれます。
BSプレミアムの『トンイ』は、幼い頃に家族も生きる糧もすべてを失い、絶望の底に落とされながらも、自らの意思と力で人生を切り開いていった女性の物語です。
『イ・サン』『トンイ』のイ・ビョンフン監督は、困難に立ち向かう勇気を持って欲しいということ、そして家族や友情の大切さを描きたかったと話しています。
教育テレビで放送中の『iCarly/アイ・カーリー』では、主演のミランダ・コスグローブが、日本の皆さんへのメッセージを送ってくれました。突然のことでしたが、早く皆さんにお届けできるように大急ぎで制作し、29日の番組冒頭で放送しました。(番組HPでも掲載中です。)
『iCarly/アイ・カーリー』のポップな画面やカーリーたちのおバカなやりとりに、ホッとしてもらえれば嬉しいです。
少しの間つらい現実を忘れたり、主人公の生き方に勇気をもらったり、心の底から笑えたり・・・NHKの海外ドラマが、そんな存在になれたらと願っています。
投稿者:ケロロ | 投稿時間:15:30







