2009年09月16日 (水)『ダメージ2』ジャッカルとウサギの寓話について
第8話「ジャッカルとウサギ」の中に出てきた、動物のお話について少しご紹介しておきましょう。
フロビシャーのスピリチュアル活動の師ともいえる登場人物のマヌー。そのマヌーのところへデービッド殺害犯である悪徳刑事リックがやってきます。
そしてリックはマヌーが書いた本の中に出てくるジャッカルとウサギのお話をするんです。
<サルとカワウソとウサギ、それぞれが目の不自由な老人を助けようとする。
食べ物を求める老人のためにサルは果物を集める。カワウソは魚を。
でもウサギは草しか集められない。そこでウサギは究極の犠牲心を発揮する。
火の中に自ら飛び込んで老人の飢えを満たす。>
この話の後にリックは
「だが老人が食べようとしたときジャッカルが襲いかかりご馳走を横取りする。」
という結末をでっちあげます。
マヌーが「そんな終わり方じゃない」と顔をしかめていましたね。
このウサギとジャッカルの寓話、どこかで聞いたことありませんか?
聞いたことがあるというかたは、仏教を身近に感じる暮らしを送っている人ですね。
ジャッカルとウサギのお話は仏教の説話を集めた『ジャータカ物語』に出てくるお話で、4種類の動物が(お釈迦様が化けた)お坊さんに施しをするという物語です。ウサギがもっとも献身的な施しをおこなった動物としてたたえられています。
私YUKIはお遍路の国で4年間暮らした経験があるので何度か耳にしたことがあるお話でした。
でも水を差すようなことを言うと、自己犠牲的行動をとる生物は利己的な生物が現れるとあっという間に滅ぼされてしまうんじゃないでしょうか。
リックは「自己犠牲的なウサギ?ケッ。そんなやつオレ様が食ってやる!」と思っているわけですね。
自己犠牲的なウサギを利己的なジャッカルが襲いかかって食べてしまうというリックが作った結末は、「最後に生き残るのは一体誰なのか」という実に『ダメージ』的テーマを象徴している気がします。
さて、『ダメージ2』では一体誰が最後に生き残るのでしょうか?
(参考文献)津田直子著「ジャータカ物語―釈尊の前世物語 (下)」(第三文明社)
投稿者:YUKI | 投稿時間:23:44







