2008年11月05日 (水)『アグリー・ベティ2』と『オズの魔法使い』


11月4日放送の『アグリー・ベティ2』第6話「大切な人との時間」(Something Wicked This Way Comes)は、ベティとヘンリーが隠れてお芝居を見に行くというお話でした。
このお芝居というのが「Wicked」。『オズの魔法使』の西の魔女を主人公にしたミュージカルです。

実は『アグリー・ベティ』というドラマはそもそもこの『オズの魔法使』をずいぶん意識した物語のようなんです。
(ご注意:このブログ内容には総合テレビで放送中の『アグリー・ベティ』第1シーズンに関する<ネタばれ>があります。)


『オズの魔法使』はアメリカ映画協会が選ぶ100本の偉大な映画の第6位にランク付けされるほどアメリカでは高く評価される作品です。今でも年に何回かはテレビで放送されるので、大抵のアメリカ人は一度ならずこの映画を見たことがあるということです。

で、『オズの魔法使』はアメリカのカンザス州の田園地帯から、フシギなオズの世界に迷い込んでしまった少女ドロシーの冒険を描いています。
心の無いブリキの木こり・臆病なライオン・脳の無いカカシと出会って、邪悪な西の魔女と対決するというのがおおざっぱなあらすじです。

で、『アグリー・ベティ』はというと、ニューヨークのクイーンズからマンハッタンのファッション雑誌の世界へ迷い込んだベティの冒険を描いています。

じゃぁ、心の無いブリキの木こり・臆病なライオン・脳の無いカカシ・邪悪な西の魔女っていうのは『ベティ』でいうと誰にあたるのでしょうか。
実は第1シーズン第11話「運命を感じる瞬間」のクリスティーナのセリフにこんなのがあるんです。

「ウィルミナには思いやり…
マークには勇気
アマンダには脳みそをあげて。」

これって、『オズの魔法使』を意識したセリフなんですよね。
つまりクリスティーナの見立てでは、ウィルミナが心の無いブリキのきこり、マークが臆病なライオン、そしてアマンダが脳の無いカカシにあたるんです。けっこうシンラツですね。

でも『アグリー・ベティ2』を見ているかたは、ウィルミナはどう見ても邪悪な西の魔女だと思うのでは?
おそらくシーズン1の最初のころはウィルミナよりも、彼女がアシストしていたあの“謎の女”のほうが西の魔女という位置づけだったんでしょうね。
いや、それとも、あの隠れていた“謎の女”こそが「オズの魔法使い」だったのかも。
オズの世界の魔法使いはずっと裏に隠れていて、最後に現れた時にその期待を裏切る姿を見てみんな驚くんですものね。

このほか、『ベティ』シーズン1の第8話「夢への第一歩」では、ウィルミナがクライアントを接待するためにやってきたカウボーイ風の店に入って思わずこんなことを言います。

「とてもニューヨークとは思えないわね」

英語では「I think we’re in Kansas, Toto.」(トト、ここってカンザスみたいね)と言っています。実はこれ、『オズの魔法使』でドロシーが、オズの世界に入り込んだ直後に言う「Toto, I've a feeling we're not in Kansas any more.」(トト、ここはカンザスじゃないみたいよ)という有名なセリフのもじりです。このセリフ、相当知られていて、様々なアメリカ映画やTVドラマでさかんに引用されるんです。

故郷カンザスとあまりにもかけ離れた世界を見て、愛犬トトに思わず「カンザスじゃないみたい」と言ってしまったドロシー。
一方ウィルミナは、華やかなファッション業界から来た自分としてはカウボーイ風のお店の中はまるでカンザス(のような田舎)に来たみたいな感じがするというわけです。

さて、『オズの魔法使』では最後にドロシーはどうなったんでしたっけ?
ベティも同じ運命をたどるのでしょうか?

投稿者:YUKI | 投稿時間:15:57 twitterにURLを送る facebookにURLを送る mixiにURLを送る Yahoo!ブックマークに追加 Googleブックマークに追加 はてなブックマークに追加 ソーシャルブックマークについて
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