2018年7月30日の

一番星
助産院 院長 北村愛さん

北村愛さん

助産院 院長

不安を安心へ ママに寄り添う助産師

北村さんは1000人以上の赤ちゃんを取り上げてきた、経験豊富な助産師です。助産院は病院とは異なり、切開や投薬ができません。そのため助産院での出産は、母子ともに健康であることが前提。医療に頼らず自分の力で子どもを産みたいという妊婦の多くが助産院で出産します。お母さんや赤ちゃんたちに寄り添う北村さんを取材しました。

 
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この日、北村さんは夕方5時から翌朝9時までの夜勤です。助産院に着いてまず行うのは、日勤の助産師からの引き継ぎです。4人の助産師が交代しながら24時間体制でケアを行っています。

 
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引き継ぎが終わるとお母さんたちのもとを訪ねていきます。長男の面倒もみていて休む暇がないお母さんにかわって、赤ちゃんの世話をします。
風呂に入れたあと、お母さんのもとに赤ちゃんを連れて行くと、お母さんは長男に絵本を読み聞かせていました。赤ちゃんをだっこし続け、読み終わるまで見守ります。

 

20代のころ、病院の産婦人科で働いていた北村さん。出産をひかえた妊婦は弱い存在で、何から何まで助けてあげなくてはいけないと考えていました。
しかし、37歳のとき訪ねた助産院で大きな衝撃を受けます。目にしたのは、自分の力で出産する妊婦たちのたくましい姿でした。

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母親の力はすごいことを知った北村さん。以来、妊婦に寄り添い、同じ目線でいることを心がけています。
初めての出産を2週間後にひかえ、不安を抱えるお母さんが検診にやってきました。北村さんは小さな体の変化にも気を配り、1つ1つ不安を安心へと変えていきます。検診後、お母さんは不安よりも充実感のほうが大きくなったと話します。

 
番組制作者からひとこと

北村さんの助産院にはいつも、穏やかな表情で赤ちゃんを抱くお母さんと、それに寄り添う温かい助産師の姿があります。ゆったりとした時間が流れ、優しい気持ちになります。しかし、北村さんたち助産師は並行して、育児に悩むお母さんの産後ケアや24時間対応の全国からの電話相談などを行い、大忙しです。「産前から産後まで長い時間をお母さんと過ごし、思いを共有できる助産師の仕事を大事にしたい。」北村さんの優しい笑顔と、強いまなざしが忘れられません。