東京慈恵会医科大学卒。専門は感染症、臨床細菌学。英国セント・トーマス病院、オックスフォード大ラディクリフ病院にて外科、血管外科、脳神経外科臨床研修。東京慈恵会医科大学内科局員を経て、国立感染症研究所感染症情報センターに主任研究官として勤務。その後2002年からスイスのWHO(世界保健機関)に勤務。SARS、鳥インフルエンザやエボラ出血熱などの感染症アウトブレーク(集団発生)情報の収集と解析、フィールドレスポンス(現場対策や治療法の指示)、WHOガイドラインの作成を担当。アジア、アフリカなど多数の現場を踏む。現在、WHOのインフルエンザ部で技術部門を統括する。
近年、世界各地で猛威をふるう新型インフルエンザ。進藤奈邦子さんはウイルスとの闘いの最前線に立つWHO医務官です。各国で起こる集団感染の情報や臨床データを収集して治療や対策を指示、感染の状況によっては現地に駆けつけてウイルスの封じ込めに奔走することもあります。
授業ではまず、WHOが実際に加盟国と合同で行っているシミュレーション訓練を体感。アフリカでエボラ出血熱が発生したことを想定し、世界への感染拡大を防ぐという内容です。防御衣を着用して患者の状態を把握する調査や、世界の航空路線図を使って感染の恐れがある人の追跡調査などを行います。真剣な進藤さんに向き合う子どもたち。そして「大規模な天災や人災が起きた時、国連は何をするべきか」を徹底的に考えます。災害発生後、教育の場をどのように提供するべきか、仕事を失った人が働けるようにするにはどうしたらよいか、各国への協力要請はどのように行うべきか…。子どもたちは進藤さんのアドバイスを受けながら議論を繰り返し、数々の支援計画をつくります。「みんなが一緒になって地球全体のことを考えよう」という、進藤流の授業に注目です