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| りそなホールディングス
細谷 英二(ほそや えいじ)会長 |
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4年前に公的資金の注入を受け、再建に取り組んできた「りそなグループ」。細谷会長は、JR東日本の副社長から転身してグループの会長に就任して再建の先頭に立ってきました。これまでの銀行業界にはない発想を注ぎ込み収益力を強化してきた結果、公的資金返済の出口も見えてきました。細谷会長がこの4年、掲げてきたテーマは「金融サービス業の旗振り役になる」ことです。店舗の営業時間の延長や待ち時間を減らす取り組みに力を入れるなどして、利用客の満足度を高める努力を続けてきています。また、メガバンクでもできない、地銀でもできない業務に力を入れようと、より地域に根ざした小回りのきくサービスや遺言信託のサービスに力を入れるなど独自の銀行の姿を模索しています。りそなグループの戦略について細谷会長に話を伺いました。 .................................. .................................. .................................. 【関口】りそなは元の大和銀行とあさひ銀行が経営統合した金融グループです。りそなに公的資金が投入された2003年は構造改革の成果は現れず、一方でデフレが続いている八方塞がりの状況でした。結果的には公的資金の投入がきっかけになって日本経済がよみがえったわけで、時代の節目を思い出します。公的資金にどんな重みを感じましたか?
【細谷】りそな再生がここまで来たのは公的資金のおかげでありますので、私は常に国民の皆さんが株主だという思いで愚直に経営改革を進めてまいりました。私は最初の100日が次の1000日・2000日を決めるという思いでした。痛みに躊躇すれば問題が先送りされるので最初の100日に思いきった過去の負の遺産にメスを入れました。そのことが結果として再生の軌道に乗ってきたと思います。
【古野】銀行の常識を変えようと改革を進める上では抵抗が強かったんじゃないですか?
【細谷】お役所的な組織で前例主義がはびこっていました。新しいことをやろうとすると必ずできない理由を持ってくるのです。私が絶対に軸をぶらさないということと、社員に語りかけて、サービスこそが傷ついたブランドを回復するし将来の収益につながるということを言い続けています。
【古野】これまでの取り組みが逆戻りすることはないですか?
【細谷】ありますよ。過去の成功体験というのは恐いもので昔のほうが楽だったという思いが社員の心の底にあります。特に銀行の経営が安定してきますと昔の銀行に戻りたいという気持ちの社員も出てきます。昔は役所的なやり方で収益を上げられたわけですから、昔の銀行に戻ったら、りそなの明日はないということをいつも強調しています。
【古野】メガバンクでもない地方銀行でもない新しい銀行はどこまで実現していますか?
【細谷】まだ道半ばですが、ようやく新しい銀行に向かって本格的に登り始めたという実感はあります。日本の銀行界がメガと地方銀行だけになった時、全てのお客様が満足されるかとなると疑問だと思っているのです。メガの良さと地方銀行の良さを組み合わせて、お客様の期待に応えられるサービスを提案し続けられれば、りそなが存在感の高い銀行グループになれると思っています。
【関口】細谷さんは常にお客さんの声を聞きなさいとおっしゃっていますね。
【細谷】国鉄からJRになった時の成功体験と言いますか、お客様本意の経営こそが将来の発展につながるということなのです。私はお客様とともに進化できる銀行グループになっていけば結果的に公的資金を入れたことが間違いなかったと、後世にも評価していただけると思っています。
【関口】顧客に身近だという意味では『ゆうちょ銀行』とはどういう関係になりますか?
【細谷】将来強いライバルになることも事実ですが、私は地域的な補完関係という意味では良きパートナーを組めるという期待も持っています。
【関口】メガでもなく地銀でもなくという立ち位置には大きな可能性がありますか?
【細谷】欧米ではリテールバンキングという個人と中小企業のマーケットに重心を置いた銀行の元気が良いわけです。日本にはまだ本物のリテールバンキングが育っていないと思っています。だからこそ、りそなが日本で本格的なリテールバンキングだという評価を勝ち得ていきたいと思っています。そこにりそなの生き残る道があると確信しています。
【関口】見方によっては良い立ち位置だけど、逆に中途半端という見方もあるかもしれません。今後の業界再編に巻き込まれることはないのでしょうか?
【細谷】国内的にはこれ以上大手銀行で規模のメリットを追求する効果はあんまりないと思っています。地方金融は再編が続くと思いますが、全国型のソリューション力の高い銀行でありつつも、地域とお客様にも密着した銀行が1つか2つ存在してもいいと思っています。 |
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