人体のしくみと働きについて紹介する、14才から16才を対象にした10回
シリーズの中の1本。
骨格には、体の支持、運動、内臓の保護という重要な働きがある。関節
の部分で骨どうしが滑らかに動けるわけは、靱帯(じんたい)というひも
状の組織が骨と骨とをずれないように結び付けているからである。アメリ
カン・フットボールのような、関節に激しい衝撃が加わるスポーツでは、
ひざの靱帯が切れるケガが起きやすい。一方、クラシック・バレエでは、
激しい動きこそないが、ジャンプによって足の骨に目に見えない小さな傷
が付いていく。限度を超えてジャンプを繰り返せば、傷が拡大して最後に
は疲労骨折を招く。
立体コンピューター・グラフィックスを最大限に駆使して、関節の動く
さまやケガのメカニズムがだれにでも理解できるように作られており、話
の展開も論理的かつ具体的で、教育効果も大変高いと評価された。
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