「中学生日記」は1962年に放送が始まった教育ドラマで、受験競争や校内暴力、
不登校、いじめなど、中学校生活におけるさまざまな問題を取り上げてきた。
中学2年生の市川淳也は、内申書に有利であるという理由だけでボランティア
部に入部する。ある日淳也のクラスに小笠原正名(まさな)という盲学校の生徒が、
一般校で短期間の学習をしようとやってくる。クラスメートたちはとまどいから正
名の世話係をボランティア部に押しつけて知らん顔。初め淳也も正名の世話を嫌がる。
しかし、廊下をひとりで歩いていた正名が転んでけがをしたことがきっかけになって、
淳也らクラスメートたちは反省する。淳也は友情のしるしに詩集を徹夜で点訳し、正
名にプレゼントする。
「障害者が健常者の中で生活する際に感じるプレッシャーがよく表現されている」、
「障害者と健常者とが共に生きるための心構えがさりげなく示されていて好感が持てる」、
「見ているこちらの心までが暖かくなるような番組である」等、教育ドラマとして高い
評価を受けた。
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