第2次世界大戦後50年を迎えた今なお、原爆が広島と長崎に投下さ
れた72時間の間には、解決されていない歴史上の謎が残されている。
初め小倉への投下が予定されていた原爆が、なぜ長崎に落とされたのか。
戦争を終わらせるために、2発目の原爆投下が本当に必要だったのだろうか。
それは、ソ連を牽制する意図が含まれていたのだろうか。
番組では、当時の貴重な資料映像をふんだんに使い、日米の国際政治学
者の分析を通して、ドイツが降伏した5月9日から8月15日までのアメリ
カ、日本、ソ連の外交、軍事、政治的な決断の過程が解明されていく。
一方、B29の副操縦士と爆撃手そして8人に及ぶ原爆被爆者の証言が、
原爆の悲惨さを浮き彫りにする。
「日米どちらに偏ることなく、客観的に歴史的事実を積み重ね、結果的に
世界中に平和を訴えようとする努力に感動を覚える」と高く評価された。
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