イベント

11月2日(水)

午後1時~2時

ソーシャルインパクトを生み出すには?
日本賞 企画部門受賞者が語る

予算や機材などにおいて制作条件が厳しい国・地域での教育番組の企画の実現を支援し、世界の教育放送の向上に貢献することを目的とする日本賞の企画部門。優れた企画として表彰され、資金を援助された機関は翌年までに番組を制作し公開することが求められる。

昨年の最優秀賞を受賞したエクアドルのディアナさんはコロナや地震で学びの機会を奪われた子どもたちの声を拾い上げ、理想の学校について語ってもらう企画を立てた。国内情勢の悪化で制作を延期せざるを得なかったものの、現在も制作進行中であると説明した。

優秀賞を受賞したバングラデシュのシャイフーンさんは、女性に対する性的虐待と性犯罪を女性たち自身の言葉で告発していく番組を完成させ、9月に放送した。女性だけでなく男性視聴者からも反響が高かったこと、今後も視聴される機会を多くして、この問題に関する関心を高めたいと考えているなどと語った。

2018年最優秀賞であるメキシコのエルケさんの企画は自殺をテーマにしたもの。当時メキシコ国内ではタブー視されていた自殺の問題を、社会で語られるようにすることを目的にした。現在も出来上がった番組をSNSなども活用しながら、対話の輪を広げている。

アルダナ・ドュハルデ
モデレーター

アルダナ・ドュハルデ

写真家/ジャーナリスト/脚本家

アルゼンチン

写真家、ジャーナリスト、脚本家、コンサルタント。文化・教育番組の制作やチャンネルプロデュースに携わる。プリジュネス・インターナショナルの「The day I become strong(私が強くなった日)」プロジェクト、フリープレス アンリミテッドの「WADADA News for Kids(子どものためのWADADAニュース)」プロジェクトのトレーナーとして貢献した。「チルドレン・イン・ザ・センター」基金の理事会メンバー。プリジュネス・スーツケースを筆頭に、メディアと子どもをテーマにした国際的な取り組みでディベートやワークショップのモデレーターを務め、ブエノスアイレス大学では子ども向けメディアに関する大学院セミナーを開設。子ども向け国営チャンネル、パカパカではコンテンツディレクターとして『Sound Hunters(サウンドハンターズ)』 『Petit(ペティート)』『PakaData(パカデータ)』などの番組フォーマットを開発した。CONACAI(幼少期の聴視覚コミュニケーションに関する国家諮問委員会)の常任委員でもある。

シャイフーン・ナーハー
スピーカー

シャイフーン・ナーハー

ドゥルーパッド・コミュニケーション ディレクター/プロデューサー

バングラデシュ

メディアアクティビスト。大学院で動物学を修めた後、メディアのキャリアを選択。1995年から2003年まで、テレビおよびラジオ教育番組の脚本家として、バングラデシュ・オープン大学の事業に貢献。これまで国際共同制作ドキュメンタリー5本のコーディネーターを務め、Tokyo Docsで2019年の「カラーズオブアジア」企画に採用されたプロジェクトにエグゼクティブプロデューサーとして携わった。2021年の日本賞において、『Speak out yourself - The Abuse we're not talking about(みんなで声をあげよう 性暴力についての沈黙を破るために)』で、日本ユネスコ協会連盟賞を獲得。インド、ネパールおよびマレーシアへの訪問歴あり。

ディアナ・モリーナ
スピーカー

ディアナ・モリーナ

ティナム・フィルムス ディレクター/教師

エクアドル

エクアドル出身。子どもと青少年向けのコンテンツ制作を専門とする映画制作者・プロデューサー。教育学修士およびカタルーニャ映画オーディオビジュアル専門学校で映画ビジネスの修士号を取得。ティナム・フィルムス共同設立者。2021年の日本賞企画部門の最優秀賞を受賞。2021年のシュリンゲル国際映画祭で「Window to the world(世界への窓)」賞に選ばれたフィクションプロジェクト『Yayë(喜び)』で、チリのオホ・デ・ペスカド映画祭に参加。エクアドルの子ども向けテレビシリーズ『Veo Veo(ヴェオ・ヴェオ)』のエピソード『Today, I cook!(今日は私が料理をする!)』、『Payanga(パヤンガ)』、『Luna de Queso(チーズの月)』を含む、子ども向けテレビ番組の脚本を多数手がける。長編ドキュメンタリー『Airo Pai: My friend Nelson(アイロパイ:友人ネルソン)』のプロデューサー兼脚本家。現在、監督デビュー作品となる『Rainbowflower: My School of the future(レインボーフラワー 子どもたちが描く未来の学校)』を制作中。

エルケ・フランケ
スピーカー

エルケ・フランケ

ビエントス・カルチュラーレス プロデューサー

メキシコ

アートを通した開発のためのコミュニケーションに20年以上の経験を持つ。NGOビエントス・カルチュラーレス(文化の風)共同創立者。メキシコでの最初の10年間、プロジェクト・コーディネーター、ワークショップ・リーダー、人形遣い、女優、舞台装置や衣装デザイナーなどさまざまな仕事に従事する。2008年からは、エグゼクティブ・プロデューサーとして、あらゆる映像プロジェクトの責任者を務めている。作品は、メキシコ全土の国営・州営テレビチャンネルで放送されている。
2016年から、国際ネットワーク「WADADA News for Kids(WADADA子どもニュース)」のメキシコ代表。このネットワークを通して、メキシコ初の子ども向けニュース番組『Winds! flying news(風!舞い込むニュース)』を立ち上げた。自身のドキュメンタリー映像プロジェクト『LIFE(命 ~自殺を止めるために)』で2018年の日本賞企画部門の最優秀賞、さらに2020年のプリジュネス子ども映像祭でユネスコ賞を獲得。映像学校「Quéme faltó preguntar(何を聞き逃したの?)」共同創立者。彼女は、劣悪な環境下にある脆弱なコミュニティーに焦点を当て、人権、インクルージョン、表現の自由を推し進めるための活動を続けている。

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