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Japan Prize 2020
 公開イベント&授賞式予定

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11月3日(火・祝)
会場&オンライン開催(WITH HARAJUKU HALL/Zoomウェビナー)

午前10時30分~正午

【セッション】多様性を考える

世界の教育コンテンツは、多様性を子どもたちにどう伝えているのか。格差と分断が進み、価値観の多様化が加速、顕在化する中で、異なるものへの寛容、受容をどう促そうとしているのか。制作者が作品に込めた思いや意図を紹介し、教育コンテンツが未来にどんな貢献ができるかを探った。オンラインの会議システムと東京の会場をつなぎ、番組制作者や専門家ゲストも加え、視聴者もZoomのコメント欄を通じて参加した。

パネリストは3名。『WALK ON MY OWN』制作者のホリー・カーター氏(アメリカ)、『What would you do?』制作者のイェニー・サンタマリア・アマド氏(コロンビア)、そして『最初の日』脚本家のジュリー・カルセフ氏(オーストラリア)。ゲストは特別支援教育を専門とする小学校講師、鈴木茂義氏。また3名の制作者メノ・オッテン氏(オランダ)、デービッド・デヘイニ氏(イギリス)、チャホン・カオ氏(台湾)はビデオメッセージを寄せてくれた。

作品は、ジェンダー、LGBTQ、国籍や肌の色、障害など深いテーマに切り込んだ作品が多く、日本では躊躇される課題にも正面から向き合っていた。ジュリー・カルセフ氏は「反対意見が出ることも覚悟して制作にあたった」と語ったが、登壇者は子どもたちの思いや話に耳を傾ければ、そこには多様なストーリーがある、という認識で一致。デービッド・デヘイニ氏の「真実を伝えれば、共感を呼び、偏見が減る。友情が生まれ、理解が深まれば、結果として開かれた社会になる」という意見には説得力があり、鈴木氏からは「意見の違いが人の対立ではないと理解できるコンテンツを作るべき」という声もあがった。「難しくて理解ができないと思っているのは大人だけ。子どもたちを信頼して、いかにオープンにしていくか、そこに教育コンテンツの未来のヒントがある」、という認識で議論がまとまった。

ホーリー・カーター
パネリスト
ホリー・カーター エグゼクティブ・ディレクター
バイキッズ
<アメリカ>
イェニー・サンタマリア・アマド
パネリスト
イェニー・サンタマリア・アマド コミッショニングエディター
セナールコロンビア
<コロンビア>
ジュリー・カルセフ
パネリスト
ジュリー・カルセフ 脚本家、監督、プロデューサー
コモン ランゲージ フィルムズ
<オーストラリア>
鈴木 茂義
ゲスト

鈴木 茂義

公立小学校非常勤講師。上智大学文学部非常勤講師。自治体の相談員。専門は特別支援教育、教育相談、教育カウンセリングなど。文教大学教育学部卒。14年間の正規小学校教諭として勤務を経て現職。教員19年目。教育研究会や教育センターでの講師経験も多い。オープンリーゲイとして、学校に勤務しながらLGBTや教育に関する講演活動を行い、性の多様性やより良い「生き方」「在り方」について参加者と共に考えている。

長谷 英里子
モデレーター
長谷 英里子 チーフ・プロデューサー
NHK制作局
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