特別賞 <ユニセフ賞>

第45回日本賞 優秀作品

特別賞 <ユニセフ賞>
妹がほしい
機関名 ベトナム国営放送(VTV)
韓国教育放送公社(EBS)
国/地域名 ベトナム、韓国
メディア テレビ
(ジャクリーヌ・ヒョンワニー)
愛くるしいベトナムの少女、8歳のピアはわんぱくな二人の弟の面倒をみるのに手いっぱいです。愛情に満ちあふれた一家はラオカイ省の山岳地帯の村で厳しい生活を送っています。お母さんにまた赤ちゃんができて、どうしても妹がほしいピアは喜びでいっぱいでした。妹の世話をして、いっしょにおしゃべりをして、いっしょに遊びたかったのです。しかし、期待に反して生まれてきたのはまたしても男の子。番組は、弟への愛が少女の中で徐々に育まれてゆく様子を伝えます。このピアの目線で語られる心を打つストーリーを通して、文化と伝統がこの地域の少女たちにどんな影響を与えているのかを深く理解することができます。「困難な状況にある子どもの生活や境遇についての理解を促す優れた作品」というユニセフ賞の精神を美しく体現していると、審査委員たちが全員一致で認めた作品です。
(ファン・イ・リン)
「日本賞」でユニセフ賞をいただけたのはたいへんな名誉です。私たちの作品がこのような形で認められ、ベトナムの子どもたちの姿を誠実に伝える番組を作り続けてゆこうという意欲がさらに湧いてきました。どこに住んでいようが、どんな暮らしをしていようが、そしてどんなに苦しい境遇にあろうが、子どもたちにとって大切なのは家族の愛であると信じています。この賞の真の受賞者はベトナム、イーティのモー・フー・チャイ村にいる、弟たちを愛し、大切に守っている、勇気ある9歳の少女です。この美しい物語を私たちと共有してくれたピアと家族のみなさんに感謝いたします。そして彼らの物語を世界の人たちに届けるきっかけを与えてくれた日本賞に感謝いたします。

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