(ジャクリーヌ・ヒョンワニー)
愛くるしいベトナムの少女、8歳のピアはわんぱくな二人の弟の面倒をみるのに手いっぱいです。愛情に満ちあふれた一家はラオカイ省の山岳地帯の村で厳しい生活を送っています。お母さんにまた赤ちゃんができて、どうしても妹がほしいピアは喜びでいっぱいでした。妹の世話をして、いっしょにおしゃべりをして、いっしょに遊びたかったのです。しかし、期待に反して生まれてきたのはまたしても男の子。番組は、弟への愛が少女の中で徐々に育まれてゆく様子を伝えます。このピアの目線で語られる心を打つストーリーを通して、文化と伝統がこの地域の少女たちにどんな影響を与えているのかを深く理解することができます。「困難な状況にある子どもの生活や境遇についての理解を促す優れた作品」というユニセフ賞の精神を美しく体現していると、審査委員たちが全員一致で認めた作品です。