タイトル みいつけた!
国・地域名 日本
機関名 日本放送協会(NHK)

心の成長が著しい4〜5歳児を対象としたマガジン形式のシリーズ番組。
「健康・人間関係・環境・言葉・表現」の概念をもとに、子どもたちの発育をバランス良く後押しするよう構成されている。この回では、すべての家事を引き受けているサボさんが、コッシーとスイちゃんのあまりに感謝の念の無い態度に傷つき、サボテンに硬化してしまう。あらためて自分の態度を反省する2人。「友達と遊ぶ楽しさ」「いのちの不思議」「自分でできる喜び」「相手を思いやる気持ち」など、 子どもたちがさまざまな「発見」を通して楽しみながら修得できる内容になっている。

「みいつけた!」は2009年に、4〜5歳児向けの番組としてスタートしました。3年目となる今年、「日本賞」の幼児向けカテゴリーで最優秀賞をいただくことができたことは、スタッフにとって大きな喜びです。年間100本、子どもたちが心から楽しめ、新しい発見にワクワクする番組を作り続ける作業は、時に厳しいものです。取り上げるテーマに悩み、わかりやすく見せるための演出に苦しむことも少なくありません。しかしながら、子ども番組の専門家である審査委員の方々から、「子どもの心に直接語りかけてくる番組です」と評価されたことは、私たちが自信をもって前へ進むための大きな力となります。
これからも《いす=子どもたちの居場所》という点を大切にしながら、子どもたちの安心できる居心地のいい番組を作りたい、と思いを新たにしています。
(堤 桂子)

「みいつけた!」は、楽しく生き生きした表現で多くの学びを提供する幼児向けシリーズです。実写とアニメーションを多様に駆使し、視聴者を引きつけます。同年代の子どもが不安や課題に立ち向かう姿を見せるのは幼児向け番組にとっては大切な要素で、その点でこの作品は大変巧みです。遊具に挑む少年が、最初は涙するものの最後は成功する様子が登場しますが、こうした場面は幼児の心に直接語りかけます。「みいつけた!」は、常にシンプルなコンセプトで対象年齢の子どもたちの心に触れることにより、教育的ねらいを確実に達成しています。

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