エチオピア初の青少年向けテレビシリーズ。このエピソードは、虐待を受けた子どものための保護施設で生活する14歳の少女に注目する。番組では、子どもが青少年向けの映画コンテストに応募する作品を自分で作ることを奨励しており、この回でも少女が初めて自ら脚本を書き、カメラを回して映画を制作する様子を紹介している。さらに、彼女自身が受けた虐待や、親の決めた早婚など古い文化・因習を否定していることについても語っている。このシリーズはとりわけ、青少年が自信を持てるよう後押しをすることと、困難に直面しているのは自分独りだけではないことを彼らに知らせることを目指している。また、若者が全国の視聴者に向けて自分の悩みを積極的に表現できるよう、1分間の映画を制作するための指南も番組中に含まれている。完成した作品はシリーズの終わりに、映画祭で披露される。

 ユニセフ賞の受賞に、大変感謝しています。「私にも撮らせて」は子どもたちが意義深い作品を創作することを助け、彼らが挙げる声を聴いてもらえる機会を作り出し、さらにその声が価値あるものだと教えてあげることで、子どもたちに力を授けます。この受賞は、子どもの助けとなることを目指す我々の方向性が、間違っていないことを確証してくれます。放送期間中、番組に関わりたいという子どもたちや、エチオピアで若者によるメディアへの積極参加を望む人たちから、たくさんの手紙や電話をもらいました。
 視聴者からいただいた反応や、このプロジェクトが子どもたちや我々の社会に与えた影響をとても嬉しく思っています。このプロジェクトが今後も続き、子どもたちが自分にとって大切な映像作品を作ることの助けであり続けるよう力を尽くします。応援と受賞に、改めて感謝します。

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