子どもたちに音楽に興味を持たせその楽しさを伝えることを狙いとするウェブサイト。オーケストラはどのような楽器で編成され各楽器はそれぞれがどのような音を奏でるのかをビデオレポートで紹介。クリックにより映像と音が多用されたウィンドウが出現し、26種類の楽器についての基本的な情報のショートテキストとオーディオのサンプルを聞く事ができるなど、子どもたちの音楽への興味を誘っている。

 私たちが「サウンドボックス」を企画したとき、子ども向けにクラシック音楽や創作音楽のウェブサイトをつくることは大きな挑戦だと思われました。この種の音楽は7〜10歳児が好んで聞く音楽とは決して言えないからです。しかしウェブ制作代理店フィード ミーがすばらしい構想を持って来たとき、この課題は克服できると確信しました。結果は楽しくサーフィンできるこのウェブサイトで、ロックやポップスを超えた魅力的な音楽の世界への扉を開いてくれます。このサイトにははっきりとしたメッセージがあるのです:音楽は実に楽しいものです。

 リズムとビートは人間の奥深くに根ざしています。乳児は両親の規則正しい鼓動に安らぎを得るように、大人もまた柔らかい波音や秒針の刻む周期的な音により、眠りに誘われたり、多忙な生活のリズムを崩さずにいることができますし、また舞台に上がる前など興奮や緊張から足を踏み鳴らしたりします。
 「週に1〜2回音楽を浴びることは、魂の水浴びである」という名言があります。
 「サウンドボックス」はこの音楽の水浴びをオンライン上に繰り広げています。明確でシンプルかつ動きがあって楽しいサイトは、子どもたちにとってクラシック音楽へのバックステージ・パスといえるでしょう。音楽家と出会ったり、実際の演奏を聴いたりすることで、初めて楽器の世界に触れる人でも、音楽を自分の身体で感じることができ、やがてそれが本来の表現への可能性を開いてくれます。 正に音楽教育のすばらしさがつまっています。

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