 |
 |
  |
 |
作品内容 「大科学実験」は、スケールの大きな実験を通して自然界の法則を検証する科学番組。ＣＧに頼らない実写映像で、科学の楽しさや奥深さを視聴者にわかりやすく伝えるのがねらい。今回は、目では見ることができない音の早さを視覚化する実験に挑戦。実験方法は、旗を持った人間を10ｍごとに配置、音が聞こえると同時に旗をあげるというもの。見どころは、全長1.7kmもの距離に総勢87名の旗を持った人間を配置、シンバル、オペラ歌手、ビッグホーン、それぞれの音の速さを実験で検証する。
最終選考に残った作品はどれも良質で、受賞したのは、大変名誉あることと感激しています。とてつもない大規模な実験を実写にこだわって撮影する、その制作現場自体が大実験でした。一方で、誰も見たことのないことをその場で見られる感動は何にも増してエキサイティングで、それをそのまま子どもたちに伝えたいと番組にして来ました。
よく、科学は難しい、つまらないと言われます。そんな中、番組では、難しい言葉を知らなくても子どもたちが不思議に思うことを自分の目や手を使って試すことが科学の第1歩なんだ、と伝えたいと思っています。それが、審査委員の「In Discover Science, you can discover science」という評価につながり、本当に幸福な瞬間となりました。
科学の番組は常に求められてきましたし、6歳から12歳向けの優れた科学番組を作る事は大きな挑戦でもありました。この「大科学実験」では、科学を発見することができます。司会者や特殊映像や構成に頼らず、普遍的な手法で実験の過程を追っています。そして自分の手や目を使って実験を行うということの大切さを伝え、科学の興味深さと普遍性を美しい映像で表現しています。