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幼児向けの人形劇。主人公のツェハイは、好奇心旺盛な6歳のキリンの子。ペットの蝶が大好きで、大事に虫かごに入れて世話しているが、ある日『愛するものが喜んでくれるように行動しなさい』と、蝶を逃がすように諭される。最初嫌がっていたツェハイだが、父親キリンと一緒に本を読んだ時、ダチョウのお母さんが大事な子どもを喜ばせるために自由に走らせる、というストーリーに影響を受け、蝶を逃がしてやろう、と決心する。父親キリンは、その決断をほめ、代わりにちょうの写真をプレゼントする。「私もお前を愛しているから喜ばせたいんだよ。」
この番組では、父親キリンとの関わりの中で、愛とはどんな気持ちか、それが何を意味するのか、表現するのがいかに難しいか、が、見慣れている物や動物たちを交えて語られているため、見ている子どもたちはツェハイを通して容易に理解できる。限られた制作費の中で作られている番組だが、ツェハイの声も制作者自身がこなす、など、手作りの温かさが感じられる。 |
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