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KBSスペシャル ギルテック先生の子どもたち |
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韓国放送公社(KBS) |
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韓国 |
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「ギルテック先生と子どもたち」は 1980 年のサブクという小さな町が舞台です。独裁者が暗殺され、国民の苦境は変わらず、政治的には非常に暗い時代でした。しかし、皮肉にも、この小さな町にとっては、人々が次々と移り住んでくる、最も繁栄した時代でした。この番組は、混沌と重労働と希望が混ざり合った、サラダボウルのような時代を生き抜いた、小学校教師「ギルテック先生」と生徒による詩集の物語でもあります。この年はサブクの町でも小さな暴動がありました。
27年後、番組は現在40歳になっている元生徒たちを韓国全土から探し出し、もう忘れられていた、子ども時代に自分達が作った詩集を届けました。この詩集に収められた詩は、炭鉱で働く父親や働き者の母親、そして町の様子が、素朴で正直な言葉でつづられています。最初は、小さな詩人が27年後に自分が書いた詩に再会するその時を記録するという企画でしたが、炭鉱の町で育ったすべての子どもと、今では活気を失った韓国の炭鉱の町を伝える番組になりました。
この番組は韓国人なら分かち合える懐かしい出来事で構成され、韓国人でなければ分からない表現も多くあります。だからこそ、世界各国から集まり、異なる文化的背景を持つ審査員が寛容と知力を持って、韓国独特の表現を理解し、評価されたことに深い感銘を受けます。「ギルテック先生と子どもたち」という小さなお話に、多大な理解を示していただき、審査員と日本賞に心から感謝申し上げます。
ギルテック先生は成長した「小さな詩人たち」に会うことなく10年前に亡くなりましたが、先生の授業は今でも子どもたちの心を温かく灯しています。そして今、ギルテック先生の子どもたちは、韓国社会のいたる所で自分の信じるもののため頑張って生きています。
チョ・ジョン・フン
プロデューサー |
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