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養護学校のベテラン教諭・野間比南子先生の仕事ぶりを描いたドキュメンタリー。野間先生は、障害児の母のような立場であると同時に、「障害児をもつ母親」にとっても母のような存在である。障害のある人たちが“養護学校卒業後に生き生きと暮らせる”社会を目指して、日夜、奮闘。明るく、おもしろい野間先生は、教師退職後に妻を支える夫とともに、いつも周囲をなごませる。
教え子がトイレで用を足せるようにズボンや下着に工夫を暮らす。障害児が働ける場所を運営するために上手に物を販売しながら寄付を募る。健常児の前で紙芝居を披露させ、小さい子どもに慕われる状況を作る。
暗く重厚に伝えるのではなく、野間先生、その夫と障害児たちとの関わりを魅力的に描き、見る者を動かす力のある番組となっている。 |
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