キャスト | オトコマエ!2

ドラマのみどころ

藤堂逸馬(とうどういつま・26才)

…福士誠治

 北町奉行所の吟味方与力。お奉行は「遠山の金さん」。逸馬の目標だ。心も振る舞いも、金さんのようなホンモノの男前になりてえ!生まれは商家の次男坊。寺子屋「一風堂」に学び、信三郎と無二の友になる。17才の時、望まれて藤堂家の養子に入る。吟味方与力となって、まだ2年だが、現場に出て全力疾走――と我が道を行く。大らかな性格で、弱い者苛めや曲がったことは大嫌い。柔術を遣う。独身。女性とのお付き合いは旨くない。そんな逸馬を、まず藤堂家当主にふさわしく改造し、嫁取りをせんと教育係(?)が現れた。

武田信三郎(たけだしんざぶろう・26才)

…斎藤工(たくみ)

 下級役人。評定所の吟味物調役、今の最高裁の調査係。「一風堂」に学び、逸馬と無二の友。困っている逸馬は放っておけない性分だ。槍の使い手。勘定組頭の父親がえん罪で、無念の切腹をする。13才、信三郎は罪人の子と苛められ、家禄は三分の一になる。後年、父を罪に陥れたのは、鳥居耀蔵のボス・水野忠邦と分かる。父のかたきは私服を肥やし、人を貶めて老中筆頭に上った。武家社会の虚しさを覚える。仕事を要領よく済ませ、着流しの一本差しで遊ぶ。女性をあまねく愛するフェミニストが、なんと一人の女性を愛したらしい。

長谷川いね(55才)

…松金よね子

 逸馬の伯母(養父の姉)。藤堂家後見人を名乗り、「藤堂家家訓百二十箇条」を引っ提げ、逸馬を教育せんと住み込む。与力の家に生まれ、普通に結婚し穏やかな人生を送り、2年前、嫁に財布を譲る。譲って暫し、人生にぽっかり穴が開いたのに気づく。まだ私は人の役に立ちたいのだ……。と、いたよ!あと20年は堪能できる格好のお相手、逸馬を発見!吟味与力の立場をわきまえず、派手な町娘と付き合う、お家を滅ぼしかねない男を改造したい、と。

鳥居耀蔵(とりいようぞう・47才)

…片岡鶴太郎

 南町奉行。老中首座・水野忠邦、一番のお気に入り。その命令に従い、「天保の改革」で江戸の町に圧制を敷く。人は恐れて「妖怪」(※)と呼ぶ。圧政に異を唱え、庶民に人気の遠山が気に入らない。出世の邪魔になる。そもそも祖父は万石の大名。水野さえも蹴落として、大名になってやるとの野望を抱く。邪魔な遠山を潰すため、問題児の逸馬を狙う。水野をかたきと知った信三郎が、どう動くかは要注意だ。水野拝領の仔猫「千代丸」を溺愛の可愛い側面もある。

(※)官職名+名の「甲斐守忠耀」を逆さにした、「忠耀甲斐守」の一部「耀甲斐(ようかい)」から、「妖怪」と名付けた。

なつめ(28才)・語り

…佐藤江梨子

 瓦版売りの娘。突然、仙人の前に現れ、「お父ちゃん」と抱きつき、一風堂に住み着いてしまう。仙人が否定もしないので、仙人の娘のようだ……が。派手な格好が誤解されるが、瓦版は世のため人のためになると誇りを持っている。売るだけではなく、今で言う取材もする。一風堂では、手習いの先生をしながら、仙人の身の回りも気遣う、優しさがある。真っ直ぐな逸馬に、次第に惹かれてゆく。だが、「いっちゃん」に、その恋心はなかなか届かないようだ。

仙人/宮宅又兵衛

(せんにん/みやけまたべえ・70才)

…石橋蓮司

 寺子屋「一風堂」の師匠。逸馬と信三郎の恩師。武士と町人を分け隔て無く教えて、『人の命はみな等しく、天からの授かりもの』、だから精一杯に生きろと説く。武士も過去も捨て、「仙人」と呼ばれて久しい。本名の「宮宅又兵衛」もとうに忘れている。若い時から凝り性で、興味の赴くまま、あれこれ手を出したがる性分である。最近の熱中は、天体観測である。日頃の言動と星の観測から、遠山金四郎が煙たい連中が、仙人は隠れ切支丹だと、追求し出した。

武田のぶ(50才)

…浅田美代子

 信三郎の母。明るく不幸を感じさせない可愛い女。しっかり者のようでいて、どことなく抜けてもいる。

 「正義を貫いた亡き夫は、一点の疚しさもない。」

 武家の女の強い信念だ。今、親子が生きているのは、あの時、みなに助けられたからだと、恩返しに人々の世話を焼とく。武田家復権を願い、信三郎に望みを託すも、我が子ながら頼りなげだ。ところが、ある日突然、押しかけ妻がやって来る。旗本三千石の娘だというが、新手の詐欺ではなく、本気らしいのだ。

静江(21)

…黒川芽以(第3回から登場)

 信三郎(四十石)の押しかけ妻。旗本三千石、倉田勝成(有福正志)の一人娘。馴れ初めは、ある日の芝居見物。隣同士となって、静江が信三郎に一目惚れ。……そして、いつしか相思相愛へ。生来が勝ち気な静江は、父親を口説いて、倉田家用人(渡辺哲)を同道の上、のぶに直接、家禄の差を越えて夫婦になりたいと訴える。なるほど信三郎には、静江のような気の強いしっかり者がふさわしいと、その時、のぶは思ったらしい。

佐和(さわ・30才)

…井上和香

 京橋の料理屋「佐和膳」の女将。酸いも甘いも、ほどよく知るいい女。旨い料理と女将の持てなしに惹かれ、沢山のお客が通う。かつて逸馬は、佐和に恋心を抱くが、「金さんの恋人」と知って無念の撤退をした。佐和には、逸馬たちは恋人の大事な弟なのだ。そんな佐和が金さんに惚れ直したのは九年前の春、佐和の母が死んだ時だ。母が開いた店を継ぎ、女将になり、仕事に生きる人生を選ぶか否か、悩み抜いていた背中を、そっと押したのが金さんであった。

遠山金四郎(とおやまきんしろう・49才)

…柴田恭兵

 北町奉行。「遠山の金さん」と庶民に愛される。老中の締め付け一辺倒の政策では、幕府は安泰にならない。庶民が元気に暮らしてこそ、武士も生きて行けるのだ――が遠山の持論だった。奉行所にも、庶民の気持ちが分かる町人出の逸馬が必要で、少々の未熟さには目を瞑ろう、と。未熟と言えば十代半ば、遠山は複雑な家系を嫌い、放蕩無頼の日々を送る。背中の「桜吹雪」はその名残。母親に再出発を誓い、家に戻ったのが30才である。以来、もう何も恐れるものはない。なお、実父は長崎奉行や勘定奉行を勤めて、仙人とも縁があるらしい。

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