NHKドラマ 隠密八百八町

キャスト〜おもな登場人物

神谷又十郎(かみやまたじゅうろう)

・・・舘ひろし

 浪人。『杉崎道場』の通い師範代。馬庭念流の使い手。刀を抜くと「生死のやり取りになる」となかなか剣を抜かないが、居合いの達人。独身だが、10年前から養女の千代と深川で一軒家の借家住まい。姉の千景には頭が上がらないため、言葉遣いまで丁寧になってしまう。楽翁からの頼みに、庶民を苦しめる悪に立ち向かう隠密組を結成する。

おとき

・・・釈由美子

 隠密組の紅一点。日ごろは、大道芸人として縁日で弟の春之丞と一緒に手裏剣投げなどを披露している。孤児で子供盗賊団にいたが、喜八郎のお陰で更生。遠目遠耳が聞き、まるで忍びのような身体能力を持つ。その美ぼうで男たちからいとも簡単に情報を引き出してくる。実は、又十郎にほのかな恋心を持っているらしい・・・。

水野忠成(みずのただあきら)

・・・前田吟

 敵役の老中。権力はあるが政治手腕なし。自らの権力を保持するためにも賂(まいない)を渇望。また、田沼意次の隠し金の存在を信じており、その探索に乗り出し隠密組、楽翁と対立する。正室・寧子には頭があがらないが側室には甘い。インコを飼っているインテリでもある。

唐沢伴内(からさわばんない)

・・・石倉三郎

 元老中・松平定信こと楽翁の用人。きまじめ、律儀だがちょっととぼけた一面がある人物。楽翁からの隠密組に指令を伝える役割。又十郎からはなぜか「押し売り!」と言われ続けている。剣を抜くと意外と強い。

千景(ちかげ)

・・・仁科亜季子

 神谷庄左衛門の長女、又十郎の姉。深川の菓子屋『栄華堂』の内儀。夫婦に子供がなく、又十郎の養女・千代をひとり娘のごとく可愛(かわい)がる。独身の又十郎に相次いで見合いの紹介をするがいつもはぐらかされている。研究熱心で新しい甘味を試作しては又十郎に食べさせモニターをさせている。

遠藤成勝(えんどうなりかつ)

・・・益岡徹

 奥右筆(おくゆうひつ)。幕府の機密文書を扱う。老中水野忠成が信頼を寄せていることをいいことに、大名やその利権に絡む旗本からの賂を密かにせしめている。実は、水野忠成よりもずる賢く、時に老中を陰で操る存在でもある。剣客の犬飼を使い、徐々に隠密組を追い詰めていく。

木村源兵衛(きむらげんべえ)

・・・池田努

 隠密組のひとり。奥州のお取り潰しになったある藩の元侍。又十郎と手合わせをして、その男ぶりにほれ込む。剣の腕前は又十郎に引けをとらないが、意外にも絵が得意という繊細な一面も・・・。おときに恋心を抱いていくが、さてその結末はいかに・・・。

春之丞(はるのじょう)

・・・宝海大空

 隠密組のひとり。本名は熊吉。おときの弟。役者くずれのいい男。女形に変装して、おときとともに女として屋敷に潜入することも・・・。変装、声帯模写が得意で、喜八郎の発明品を巧みに使いこなし情報を集めてくる。剣劇の舞台稽古(げいこ)から実は武術もなかなかの腕前である。

千代(ちよ)

・・・足立梨花

 8歳の時、江戸の大火で孤児になり、売り飛ばされそうになっているところを又十郎に助けられる。それ以来、養女として又十郎と一緒に暮らしている。千景の菓子屋を手伝う看板娘。役者絵など集めるお年ごろでもある。

伊助(いすけ)

・・・伊嵜充則

 足の速さから「かっとびの伊助」と呼ばれる。幼少から喜八郎に可愛がられ、隠密組の助っ人として活躍する頼りになる青年。

楽翁(らくおう)

・・・平幹二朗

 築地の隠居所に住む。元老中・松平定信。時の老中、水野忠成が田沼意次の隠し金を探し出そうとする情報を掴み、自らも「隠密組」を組織して対抗しようとする。老齢ながら武芸の達人。又十郎の父・庄左衛門との関わりが後に判明してくる。

喜八郎(きはちろう)

・・・津川雅彦

 元は、神谷家の用人。実は忍の心得もある謎の人物。今はなんでも屋。人柄の良さから人脈が広い。本所の変わり長屋に住む(隠密組の隠れ家)。隠密組では参謀兼発明を担当。火術全般、本草学。人相学。変装。催眠術。しびれ薬。読唇術など。又十郎、千景の育ての親。又十郎の家族について何かを知っており、その秘密の鍵となる「備忘録」を密(ひそ)かに隠し持っている。