ドラマのみどころ

「みをつくし料理帖」とは

大坂に生まれた天涯孤独な少女・澪(みお)が、料理の腕だけを頼りに江戸に行き、艱難(かんなん)辛苦を乗り越えながら、やがて一流の女料理人になるまでの波乱万丈の物語を8回連続で描きます。

原作は、累計部数330万部を超える人気時代小説「みをつくし料理帖」。
ヒロインは、日本演劇界きっての若手演技派女優で、NHK初主演となる黒木華。昨年、木曜時代劇「ちかえもん」で向田邦子賞を受賞した藤本有紀を脚本に迎えます。
平成29年度、NHK土曜時代劇は「土曜時代ドラマ」としてリニューアルします。
その第1シリーズでは、江戸の人情と笑い、そして毎回クライマックスで登場する澪の創作江戸料理をたっぷりとお楽しみいただきます。

脚本家のことば…藤本有紀

8年前、私はまさに刊行され始めたばかりの『みをつくし料理帖』を書店で見つけました。「八朔の雪」という副題の美しさに心ひかれたことをよく憶えています。この小説は、きっとおもしろい。そう思いながら、そのときはまだ読まずにいました。
ときどき、こういうことがあります。「きっと私はこれを好きになるけれど、今は手に取らない。いつかそのときが来たら、必ずまた出会うから」。
今そのときが来て、私は再び『みをつくし料理帖』に出会うことができました。主人公の澪をはじめとする、いとおしい登場人物たちと出会うことができました。彼らの織りなす物語は、私の想像をはるかに超えるものでした。それは、温かな人情に包まれた、けれども決してきれいごとではない、少女の自立の物語でした。
配役を見ていただければ、「今そのときが来て、出会った」という意味をさらに明快にわかっていただけると思います。今このときだからこそ、私たちは黒木華さんの演じる澪に出会えました。そして黒木さんの澪だからこそ、こんなにも豪華なキャストのみなさんともご縁がかない、いま考えうる最高の布陣で『みをつくし料理帖』を味わえるのです。
驕らず、弛まず。感謝の心を忘れず。心星を見失わず、愚直に自分のつとめを果たす。そんな澪のようにありたいと努めながら、精魂をこめてこの脚本を書きました。
今このとき、ひとりでも多くの方が土曜時代ドラマ『みをつくし料理帖』と出会われますことを願っております。

制作統括のことば…城谷厚司

土曜時代ドラマの第1シリーズとして「みをつくし料理帖」のドラマ化が決まり、原作の高田郁先生にご挨拶に行った時のことです。緊張する私に高田先生は、こうおっしゃいました。「わたしはもうこの作品は嫁に出したつもりでおります。ただただ放送を心から楽しみにしています」と。この潔くも慈愛に溢れるお言葉をありがたく思うと同時に、絶対にいい作品に仕上げようと心 に誓ったのは言うまでもありません。同時にそれは大きなプレッシャーでもありましたが、次第にその重圧は〝確信″へと変わっていきました。藤本有紀さんの脚本に毎回興奮し、黒木華さんの表現力に舌を巻き、そしてミステリアスでワイルドな森山さん、 包容力溢れる小日向さん、太陽のように周りを照らす安田さん等素晴らしい出演者との共演を目の当たりにするたびに、何か凄いことが起こっているぞ、と確かな手応えを感じています。いつかきっと、この作品に〝果報者″と思ってもらえる日が来たら、こんなに嬉しいことはありません。
もうひとつ、この場を借りてお礼を申し上げたい人がいます。料理監修の柳原尚之さんと料理スタッフの皆様です。このドラマのもう一つの主役である江戸料理を完璧に作って下さるだけでなく、〝おいしい″ということがどれだけ人を励ますのか、ということを実感させてくれます。ドラマのラストに毎回ご登場願いますので、皆様どうぞお楽しみに!

演出のことば…柴田岳志

高田郁さんの魅力的な原作から、三つの言葉を選んでドラマのご紹介とします。
○「下がり眉」ー主人公・澪が困った時に見せるこの表情。どんな深刻な状況でもその場の空気をパッとユーモラスなものに変えてしまう不思議な力を持っています。黒木華さんが見せるチャーミングな「下がり眉」の表情の数々…。このドラマの見所です!
○「食は人の天なり!」ー毎回、澪が作る創作料理がドラマを動かす大きな原動力になります。美味しいものを食べることは、お腹だけでなく心も暖かくします。毎回出てくるこだわりの料理を、こだわりの撮影で。ぜひご堪能下さい!
○「雲外蒼天(うんがいそうてん)」ー「頭上に垂れ込めた雲。だがそれを抜けると必ずや青い空が広がっている」ー澪の人生を象徴するこの言葉こそ、ドラマのテーマです。最も信頼する藤本脚本を得て、チーム一同、雲の向こうの最高の青空を想像しながら、真っ白なキャンバスに青色を塗り込めていくような気持ちで現在撮影中です。誰も見たことがない澄み渡った青空を見上げた時の感動を、あなたの元へお届けします!

放送予定・スタッフ

【放送予定】
2017年5月13日(土)放送開始
総合 毎週土曜 午後6時5分から<38分・連続8回>
再放送:総合 毎週火曜 午前1時45分から(月曜深夜)
【原作】
高田郁「みをつくし料理帖」
※文中、高田郁さんの「高」の字は「はしごだか」です。
【脚本】
藤本有紀(連続テレビ小説「ちりとてちん」、大河ドラマ「平清盛」など)
【音楽】
清水靖晃(NHK土曜ドラマ「55歳からのハローライフ」「夏目漱石の妻」など)
【料理監修】
柳原尚之
【演出】
柴田岳志 佐藤峰世
【制作統括】
城谷厚司(NHKエンタープライズ) 山本敏彦(NHK)

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