第3回「石礫(いしつぶて)の女」
倉田典膳(野村萬斎)は、幾松(羽田美智子)のいる置屋の芸妓となった白菊(京野ことみ)を連れて京の雑踏を歩いていると、通りかかる浪士に声をかけて長州に伝言を取り持とうとする不可解な町女(黒谷友香)を見かける。そんなある夜、密談をしている桂小五郎(石原良純)らに新選組隊士らが襲いかかる。桂らを助けるために典膳は鞍馬天狗となって新選組隊士らと闘うが、そんな鞍馬天狗に石礫(つぶて)が襲う。闇に紛れて屋根の上から石礫(つぶて)を投じる相手を追う鞍馬天狗は、月光の中でその顔を見る。それは京の雑踏のなかで見かけた女であった。鞍馬天狗は女を捕り逃がすが、黒姫の吉兵衛(徳井優)から女の正体を知らされる。石礫(つぶて)のお喜代と呼ばれるその女は、幼い頃に山賊に育てられ投石を仕込まれたという。一方、お喜代は恋仲の新選組隊士の藤倉(西川忠志)に鞍馬天狗の強さを訴え、いっしょに京から離れて新選組から逃げるよう誘うが、藤倉は鞍馬天狗を倒す決意を示す。そんな藤倉を新選組隊士の仲間が藤倉とお喜代との恋仲をからかい、激高した藤倉はその隊士と切り合いとなって亡くなる。藤倉の死を知ったお喜代は河原で自殺を図ろうとするが、そこに典膳が現れる…。 |