「妻は、くノ一 ~最終章~」ドラマのみどころ

妻・織江と束の間の再会を果たした彦馬だが、愛する妻は忍びを抜けるという掟破りを犯し、追っ手から命を狙われる日々を送っていた…。出航まで時間のない彦馬は必死に織江の行方を探すが、織江は彦馬を想うがゆえに、身を引こうとしていた…!  夫婦の愛の行方は!?
妻は、くノ一 ~最終章~

『妻はくノ一』最終章について … 金子成人

時代劇の面白さは生活全般の不便さにあるように思う。たとえば、逢いたい人が居ても簡単に連絡が取れない。これが男女だったら、焦れてもどかしく、余計に思いが募ることにもなる。

それに加えて、当時の武士には武士なりに、町人には町人なりに身分の壁がある。明文化はされてない様々な掟や規制が、不便さに輪をかけて生きにくくするのだ。

江戸時代とはいえ、自由闊達な生き方もあるが、反面不自由もあった。

不自由だからと言ってそれを犯せば、死を覚悟しなければならい。

にも拘わらず禁を打破する時、人の思いは鮮やかに見る人の胸を打つ。

『妻はくノ一』にはそんな時代劇の要素が詰まっている。

演出のことば … 服部大二

今回の最終章を監督するにあたり最も心掛けた事は、前回シリーズの世界観をしっかりと引き継ぎ、それを土台にして新たな物語を紡ぐ事でした。その世界観とは、ラブストーリー、海の彼方(かなた)への憧れ、そして彦馬と織江に関わる人々の人間ドラマです。

困難な作業でしたが、染五郎さんほかキャストの皆さん、スタッフ達と打ち合わせを重ね、新たな展開、新たな人物の中で、彦馬と織江がどうすれば海の彼方(かなた)へ行けるのかを考えました。

全ての根底にあるのは、二人の揺るがない熱い想いです。

信念を持った二人が、信念を持った人々に支えられ、信念を持った敵にどう立ち向かうのか。

一人でも多くの方に、彦馬と織江の行く末を見守っていただきたいと思います。

制作にあたって … 海辺潔

お待たせしました。パート1の最終回の放送終了後、「こんな終わり方では納得できない!ぜひ続編を!」との視聴者のみなさんからの叱咤・激励が多数NHKに寄せられたお蔭で、1年ぶりに戻ってくることが出来ました。

何より染五郎さんを始めとする出演者のみなさん、そして京都の時代劇の職人たちが続編制作を喜んでくれたのが励みとなりました。

多忙なスケジュールをやりくりして集結してくれ、雨や大雪にも負けず撮影に臨む現場のチームワークの良さは、きっと画面から伝わると思います。

彦星と織姫が漕ぎだす愛の物語にぜひ身をゆだねてください。

妻は、くノ一 ~最終章~

 BS時代劇『妻は、くノ一 ~最終章~』

2014年5月23日(金)スタート [連続5回]
 BSプレミアム 毎週金曜・午後8時00分~8時43分放送

【原作】
風野真知雄『妻は、くノ一』

【脚本】
金子成人

【音楽】
西山宏幸 小笠原肇

【主題歌】
山崎まさよし『青いタペストリー』

【出演】
市川染五郎 瀧本美織 和田聰宏 マイコ 堀部圭亮 瀬川亮
松尾れい子 宅間孝行 中島ひろ子 梶原善 若村麻由美 田中泯 ほか

【語り】
原田美枝子

【演出】
服部大二、山下智彦

【プロデューサー】
齋藤寛之、中嶋等

【制作統括】
海辺潔、原林麻奈