
心に深い傷を負いながら、爽やかに生き、人には優しく温かく、正義を貫く。いかなる敵の豪剣も柔らかく受け流し、打ち負かす坂崎磐音。おこんとの夫婦約束はしたものの、幕府内部の権力 争いに巻き込まれ、凶暴な敵の集団を相手に闘い、思いがけない展開に。愛と冒険、迫真の殺陣、人情、ユーモア―ドラマの魅力がすべて凝縮された「陽炎の辻」激闘編。
坂崎磐音には太陽が似合う――。
陽の光を一身に浴び、穏やかな笑顔を浮かべて人の心を蕩(ルビ とろ)けさせ、この上なく温かな気持ちにさせる。
坂崎磐音には月夜が似合う――。
蒼白い月の光の中、その天才的な剣の腕は冴え渡り、静から動へと瞬時に敵を打ち倒した後、彼は自らの運命に悲しげに顔を曇らす。
――この二つの顔が、『陽炎の辻』の主人公、坂崎磐音の魅力の全てである。そこにおこんを始めとするレギュラー陣が、賑やかに彩ってこそ『陽炎の辻』は成り立つ。そして今、漸くこの番組は『ある時』を迎えようとしている。その『ある時』とは――ここでは言うまい。最後まで見ていただければ判るはずだ。
『陽炎の辻3』が果たしてどうなっていくのか、視聴者の方々に一喜一憂してもらえたら幸いである。
好評にお応えして、パート3が制作できることを大変有難く思います。最初のシリーズから足掛け3年、幸吉君やおそめちゃんもずいぶん成長して、目をみはるばかりです。一方、スタッフも番組とともに成長して、『チーム磐音』と呼ばれるような出演者とぴったり息の合った現場が進行しています。今シリーズは主人公・磐音がおこんとの結婚を控えて、これまでよりもさらに強大な敵と戦わねばならず、スケールアップした殺陣と磐音を取り巻く人々の熱いドラマが大きな見どころです。
さらに今回は、ワンセグドラマ「プチかげ」で、同じ原作、同じ出演者でありながら、土曜時代劇とは一味違うタッチのドラマを同時進行させるという全く新しい試みにもチャレンジ、『陽炎の辻』を、存分に楽しんでいただけたらと願っています。
【原作】佐伯泰英「居眠り磐音 江戸双紙」
【脚本】尾西兼一
【音楽】佐藤直紀
【主題歌】歌:新妻聖子「愛をとめないで 〜Always Loving You〜 」
【語り】松本和也アナウンサー
【収録】2009年2月〜5月 緑山スタジオ および 茨城ほか近郊ロケ
【スタッフ】演出:清水一彦 (NHKエンタープライズ)ほか
制作統括:一柳邦久(NHKエンタープライズ)
越智篤志(NHKドラマ番組)